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2021.08.16

日本語

ドイツ語生まれの驚きの日本語ワード5選


日本語には外国語が語源となっている語彙がいくつもあります。その多くは、明治時代(1968~1912)、日本の近代化の時期に文化・科学において秀でていたフランスやドイツの言葉が語源になっています。

その頃、日本の医師はドイツで医学を学んでいたことから、ドイツ語を語源とするいくつもの医学用語があります。その他にも、「ゲレンデ」のように登山やスキーに関係する用語にもドイツ語を語源とするものが見られます。この記事では、ドイツ語を語源とするいくつかの日本語に注目してみたいと思います。なお、以下に揚げるサブタイトルは日本語・ドイツ語・英語の順で表示されています。

1. アルバイト Arbeit Part-time work

ドイツ語のアルバイト(Arbeit)のもともとの意味は、単に「仕事」です。日本語のアルバイトは法的には少々あいまいな言葉なのですが、一般的には学生さんなどの一時的な仕事や短時間労働を意味するパートタイムの仕事(casual work)を指します。一方、ドイツ人がアルバイト(Arbeit)と言ったときは、ほぼ間違いなく常勤・フルタイムの仕事を指します。ドイツでのアルバイトは、「Nebenjob」と呼ばれます。

2. カルテ – Karte – Medical Records

ドイツ語のカルテ(Karte)は単にカードを指します。なぜこの言葉が「診療記録」を指すことになったのかは定かではありません。ドイツ語で診療記録は「Krankenakte」または「Patientenakte」と呼ばれるからです。単なるカードでは、必要な全てのデータを書き留めておくには足りないのではないでしょうか。

3. バウムクーヘン Baumkuchen – Baumkuchen

ドイツのケーキであるバウムクーヘン(Baumkuchen)は、切って開けてみると木(Baum)のように見えます。切った断面に樹木の年輪のように見える複数の同心輪があるからです。この輪は芯棒の周りにいくつもの層ができるようにバターを塗り重ねていくことで作られます。ドイツのバウムクーヘンは通常チョコレートでコーティングされていますが、日本でよく見かけるのはチョコレートコーティングのないタイプのものです。さらに、日本では抹茶バウムクーヘンなどの日本市場に合わせたものも見られます。

4. メルヘン – Märchen – Fairy Tale

日本語には、おとぎ話という言葉があるにも拘わらずメルヘン(Märchen)という言葉がよく使われます。さらに英語の語尾-ticがついたメルヘンチックという形容詞もあります。ドイツ語と英語を合成して作られたこの言葉は、日本語を学ぶ外国人を特に困惑させる言葉です。メルヘンチックは和製英語のカテゴリーに属し、英語を基にした日本語とされていますが、スタンダードな英語には存在しません。

5. レントゲン – Röntgen – X-ray

英語でいうところのX-Rayに対しては「エックス線」という日本語もありますが、通常は「レントゲン」と呼ばれています。これはエックス線を初めて発見したドイツ人の物理学者であるウィルヘム レントゲンにちなんでいます。ドイツや中央・東ヨーロッパではレントゲンの呼び名は一般的ですが、他の言語でレントゲンは、一義的に発見者その人を指し、X-Rayのほうがより一般的です。

今回の記事はいかがでしたか?お楽しみいただけたでしょうか?次のZoomパーティのときに披露できるような面白いネタを見つけられたのなら光栄です。トランスユーロは、日本語・ドイツ語のエキスパートです。独日翻訳・日独翻訳のエキスパートをお探しでしたら、ご遠慮なくお問い合わせください。

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