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2019.06.24
翻訳一般
トランスユーロ翻訳者の三種の神器その3
トランスユーロの翻訳者は、翻訳歴10年を超えるベテランが主力になっています。彼らは前身のドイツ系法律特許事務所の時代から法律や特許の翻訳のエキスパートとして研鑽を重ねてきました。しかし、お互い経歴は似ていても翻訳に取り組む際の必須アイテムは個々の翻訳者によって大きく異なるようです!
たとえば、お気に入りの辞書や自前の用語集、お気に入り眼鏡、お気に入り加湿器、お気に入りの飲物、お菓子、煎餅などなど、それぞれ翻訳の仕事にはなくてはならないアイテムがあるようです。
そこで、今回は、トランスユーロ翻訳者の数人から、本来は他人に教えたくない独自の翻訳必須アイテムをそれぞれ3点「翻訳者の三種の神器」として写真付きで紹介してもらうことにしました。どうぞ、トランスユーロブログの読者の皆さまだけにこっそりと教える、トランスユーロ謎の翻訳者の「翻訳者の三種の神器」シリーズをお楽しみください!
翻訳者の紹介
電気・機械分野の独和翻訳者のY.K(♀)と申します。9年間のオフィス勤務を経て、2年前から在宅勤務をしております。飜訳歴は11年なのですが、ベテラン揃いの弊社ではこれでもペーペーの部類です。普段は顔の見えない翻訳者ですが、実在することを実感して頂けるよう実際の翻訳生活の一端をお見せできればと思います。
私の「三種の神器」① 頭をシャキッとさせてくれるアイスカフェオレ
さて、私の「三種の神器」・・・というのは大げさですが、まず1つめは「アイスカフェオレ」です。真冬でも、アイスです。オフィス勤務時代は、コートにマフラーでぶるぶる震えながらコンビニのアイスカフェオレを手にしてエレベーターに乗っているところを、よく同僚に訝しがられたものです。一日中PCに向かって翻訳作業をしていると空調や眠気でぼーっとすることも多く、冷たいアイスカフェオレは、そんな頭をシャキッとさせてくれる強い味方なのです。砂糖たっぷりの甘いカフェオレなので、カロリーを気にして1日1杯と決めているのですが、ドイツで購入した大容量マグカップ(500ml)に入れるので、1杯でも危険かも!?在宅勤務ではどうしても運動不足になりやすいので、摂取カロリーには敏感になってしまいます(汗)。
私の「三種の神器」② 図面を見やすくする蛍光ペン
私の「三種の神器」の2つめは、もう少しお仕事に関連させて、「蛍光ペン」です。翻訳しながら図面を確認する際に、部材と部材の配置関係がどうなっているのかを見やすくするために、蛍光ペンで色分けします。例えば、「a,b,およびcを備える第1の○○」と、「d,e,およびfを備える第2の○○」がある場合には、a,b,およびcを全て1つの色で塗り、d,e,およびfを別の1つの色で塗るなどして、グルーピングするためにも蛍光ペンは便利です。また、複雑な機械の図面や複雑な回路図の場合には、請求項1に出てくる要素だけに色を塗ったバージョンを作って頭を整理したりもします。普段の在宅勤務中はヨレヨレの部屋着にノーメイク&メガネで作業をしている私ですが、乙女心がわずかに残っているのかまず手にしてしまうのはピンク色♡で、蛍光ペンの減りがダントツに早いです。
私の「三種の神器」③ 長年の知恵が詰まったマイ単語帳
そして最後の「三種の神器」は、エクセルで作成したマイ単語帳です。弊社では、誤記・抜け・ゆれ等をチェックする「チェッカーチェック」の他に、翻訳者同士で訳文をチェックし合う「クロスチェック」も並行して行っています。このクロスチェックでは、他の同僚翻訳者によって技術的な発明内容も加味しつつチェックされます(したがって、プロ翻訳者ならではの厳しい指摘が返ってくることも多く、クロスチェックをお願いするときはいつも緊張し、毎回、校長室に呼び出される小学生の気分を味わっています)。そこで指摘されたことや、逆に自分が他の同僚翻訳者をクロスチェックする際にいいなと思った表現・用語、初めて聞いた単語などを1つ1つ溜めたものが、このマイ単語帳なのです。また、弊社の前身である特許事務所時代には、弁理士による直接の日本語チェックも行われていたので、弁理士ならではのアドバイスも蓄積されており、このアドバイスがメモされたマイ単語帳は、私のかけがえのない財産となっています。「~っぽいやつ」や「~って感じ」などと口語で記入してあるので、そういった意味でも恥ずかしくて「本来は他人に教えたくない」ものです(笑)。
まとめ
以上、冬場のもこもこ靴下、テレビ(在宅勤務は1人で寂しいので、テレビの光や雑音があるほうが返って落ち着きます)など、他にも必須アイテムはありますが、最後は弊社の強みをこっそりPRしつつ、私にとっての「翻訳者の三種の神器」をご紹介しました。納品する翻訳文の裏にいる翻訳者の存在を、少しでも身近に感じて頂ければ幸いです。
参考になりましたでしょうか?翻訳は座り仕事のためカロリーを気にしている翻訳者は多くいらっしゃるのではないでしょうか?
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