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2020.01.22

神田

KANDA⑪ 神社では商売繁盛を願う日本人 初詣と神田明神


お正月とセットになっている「初詣」とは何でしょう?宗教意識の低い日本人ですが、初詣に行く人は多く、しかも「個人」や「家族」単位ではなく「会社」単位でも初詣に行きます。例えば、キリスト教徒が多い諸国で、クリスマスの時期に教会へ会社の上司や同僚と一団となってミサに参加することは(あるかもしれませんが)、一般的ではありませんよね。2020年最初のKANDAでは、日本ならではの初詣というお正月の行事をご紹介します。

一番の国民的行事かもしれない初詣

 初詣というのは年が明けて初めて(一般的に1月1日から1月3日までに)、社寺に参拝することを指します。

古くは「氏神」といって地縁の深い神社に詣でましたが、最近は有名な神社を選んで詣でる方も多いようです。ちなみに、神社に行くようなイメージが強いかもしれませんが、実は神社でも仏閣でも良いのです。アバウトですよね。これは、日本で明治初期以前まで、神道と仏教が融合した独自の宗教体系が成り立っていた名残です。日本人は宗教意識が低いのか?寛容なのか?なんでも混ぜるのが好きなのか?その議論は別な機会に譲りましょう。

なお、初詣の参拝客が多い神社ランキングの一位は、東京にある明治神宮です。参拝客数は初詣の期間だけで317万人。驚異的な人数です。(wiki)参考までに、東京ドームのキャパシティは55,000人、カリフォルニアのAT&Tパーク(Oracle Park)のキャパシティは41,915人です。

 会社も初詣に行く

 冒頭でも述べた通り、日本では「会社」として初詣に行くことも良くあります。会社の所在地によって管轄の神社があり、トランスユーロは神田明神へお参りに行きます。管轄の神社は、神社庁に問い合わせると教えてくれます。(*トランスユーロが特定の宗教を信仰しているわけではありません。様々な宗教の、様々な国籍の社員が在籍しています。)

会社で初詣に行き、どうするかというと一年の売り上げが好調であるように「商売繁盛」や職場で事故が起きないように「安全」を祈願してきます。真面目なトランスユーロの社員の中には翻訳力が向上するように「技能上達」を祈願している人もいることでしょう。

勿論、世界の平和や、環境問題の解決を祈願している人もいるかもしれません。人の心の中は見えませんからね。

意外と新しい初詣習慣

 今では国民的行事になった初詣ですが、江戸時代にはまだ今日のような形態は見られませんでした。12月31日大晦日の夜から元旦にかけて、一家の家長が地域の氏神様のお社に籠り、豊作などを祈願する「年籠り」という行事が形としては近いようです。明治に入り鉄道の整備とともに初詣が活発になります。代表的なのは1872年(明治5年)の東海道線開通で、従来から信仰のあった川崎大師などへのアクセスが容易になり、行楽も兼ねて初詣が盛んになりました。

皆さんはどんなお正月を過ごされましたか?初詣に行っても行かなくても、新しい年というのは何となく気持ちが良いですね。

今年もKANDAを更新していきますので、宜しくお願いします。


参考

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%88%9D%E8%A9%A3

https://maminyan.com/shogatsu/omairi/hatsumode.html

翻訳・通訳の依頼はこちらへ→トランスユーロ

 

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