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2021.10.25
映像翻訳
需要拡大中!今注目を集める産業分野の映像翻訳
映像翻訳と聞くと、映画やドラマなどの字幕・吹き替えといったエンタメ翻訳をイメージする方が多いのではないでしょうか。エンタメ以外にも、イベントやセミナー、商品や企業のPR動画など、産業分野でも様々な場面で映像翻訳が必要とされています。
現在、産業分野における映像翻訳の需要が拡大しています。本記事では、なぜ今産業分野の映像翻訳の需要が急増しているのか?その理由と、エンタメとは違った産業分野ならではの映像翻訳の特徴をご紹介します。
1. そもそも映像翻訳とは?
映像翻訳とは、その名の通り映像作品を多言語化することを指します。その手法は主に2つあります。
1.1 字幕翻訳
オリジナルの音声・映像に合わせて字幕翻訳を制作し画面上に提示します。視聴者が一瞬で内容を把握できるように独自の制約・ルールがあります。
1.2吹き替え翻訳
オリジナルの音声を翻訳し、音声で置き換えます。オリジナルのセリフと吹き替えのセリフの時間をシンクロさせる必要があるなど、言語間の違いを埋めるため表現を工夫します。
2. 産業分野における映像翻訳
産業分野ではどのようなコンテンツの映像翻訳が必要とされるのでしょうか。一般的に、企業が海外展開するためのプロモーションに必要な製品・サービス紹介、HP掲載用の企業PR動画などがあります。他にも、ウェビナーやオンラインイベント用の動画、社内外の会議用資料、社内向けの広報活動や研修用の動画など、その需要は多岐に亘ります。
3. 今、産業分野の映像翻訳が必要とされる理由
産業分野の映像翻訳の需要が急増している理由として、コロナ禍の影響であらゆるもののオンライン化が進んだことが大きく関係しています。多数の人が集まる大規模な展示会が行えなくなった時、国内外でバーチャル展示会が開催されました。バーチャル展示会では、リアルの展示会とは異なり主に動画コンテンツが活用されます。さらに、各種セミナーもWEB配信が主流となっています。このように、イベントの新しいスタイルが普及したことにより、映像翻訳が必要とされる場面が急増したと考えられます。
また、コロナ禍で在宅勤務に移行した企業も多く、社員向けのメッセージを動画配信したり、社員教育・新人研修に動画を活用したりする事例が増えたようです。特に、多国籍の社員が働くグローバル企業で映像翻訳の需要が増加している傾向にあります。
4. 産業分野の映像翻訳の特長~エンタメ翻訳との違い~
ここでは字幕翻訳を例に挙げて解説いたします。ドラマや映画の字幕翻訳は、視聴者の読みやすさが重視され、字数制限など厳格なルールがあります。日本語の字幕翻訳であれば、「1秒間4文字以内」とされており、さらに1行に入れられる文字数にも制限があります。それ以上だと、次々とシーンが切り替わる中、視聴者が文字を追うことができません。そのため、原文からかなり意訳されていることが多くあります。
一方で、産業分野では内容を正確に翻訳することが優先されます。エンタメ分野ほど厳しい字数制限は設けられない場合が多いです。特に企業向けの動画では、過度な意訳によって本来の情報が正しく伝わらなくては問題が生じてしまいます。読みやすさに配慮しつつ、簡潔かつ正確に情報を伝える必要があります。トランスユーロでは、映像の用途によって最適のスタイルをご提案いたします。
5. 産業分野の映像翻訳に求められる技術・能力
産業分野の映像翻訳では、その内容に応じて高い専門知識が必要になります。例えば、医薬品・医療機器メーカーのプロモーション動画を翻訳する場合、その分野に精通したメディカル翻訳者でないと、高品質の翻訳はできません。このように、内容が専門的である産業分野の映像翻訳では、映像翻訳のプロよりも、専門知識を有する産業翻訳のプロの翻訳者が適任である場合もあります。トランスユーロには、幅広い分野の高い専門知識を有する翻訳者が多数在籍しています。
6. 映像翻訳の制作プロセス
一般的な映像翻訳の制作の流れをご紹介します。スクリプトがない場合は、音声の文字起こしから行います。
産業翻訳者が翻訳を担当した場合、翻訳作業後、映像翻訳者が字幕・吹き替え用に編集を行います。お客様に翻訳文をご確認いただき、フィードバックいただいた内容を修正いたします。確定しましたら、字幕翻訳の場合は字幕制作ソフト(SST等)を使用して焼き付け、吹き替えの場合はスタジオ収録を行い、映像を完成させます。
トランスユーロでは、翻訳をはじめ映像翻訳に関わるすべての作業をワンストップでご提供いたします。もし映像翻訳をご検討されているなら、トランスユーロまでお気軽にお問合せください。お問合せ・お見積りは無料で承ります。お問い合わせフォームに必要事項をご記入いただきご連絡いただけましたら、コーディネーターより確認のご連絡をさせていただきます。
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