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2020.06.15
通訳
通訳の現場-起こりがちなハプニングを回避するためには?
通訳が必要とされる現場は様々ですが、それに伴うハプニングも様々です。事務的な連絡の連携ミスや不備から、通訳時の間違いが発生することもあります。どのようなトラブルやハプニングが起こりやすく、またどのように回避することができるのでしょうか。
1.事前情報が不十分
業務が始まる前に、スケジュールや案件の内容が詳しくわかっていれば、案件に十分に備えることができますが、長期間の案件や、大きなプロジェクトになればなるほど、短い準備時間に全部を網羅するのは難しいことなのかもしれません。
通訳者に事前に伝えらえることは最低限の必要事項のみで、実際の案件の詳しい内容が不十分なままに現場入りすることもあります。例えば講演会の通訳であれば、原稿が届くのは前日の夜という事もあり得ますし、長期のプロジェクトであれば、予定が次々と変更され、通訳者への連絡が最後になることもあり得ます。
突然変更になったスケジュールを通訳者が知らされておらず、その日は、ドイツ人のお客様と通訳者が共に状況についていけずに取り残されてしまう…というような事態を招くのは避けたいところです。
とはいえ、通訳者はいわば黒子。本番前の短い打ち合わせの中で内実をつかむ力ももちろん必要です。クライアント、エージェント、通訳者のチームの橋渡しとしてで、密に連絡を取り合い、スムーズな業務体系を即座に作れることが望まれます。
2.通訳者の技量
優れた言語スキルが要求される通訳者ですが、発話によるコミュニケーションの場という「生きた現場」を取り扱う以上は、訳し忘れや、間違いをゼロにするのは難しいことです。現場が、緊迫した国際会議や商談ですと、なかなか厳しい要求に追いつめられることもありますが、ワークショップや、工場通訳、ラフなインタビューの場合は、より分かりやすく言い直すこともできますし、通訳者が機転を利かすことで、乗り越えられる局面があるのも事実です。
話が逸れますが、億や兆単位の数字や金額などを即座に変換するのは思いのほか易しくありません。数字のカウントシステムが、欧米言語と日本語では違う上に、更に通貨を1ユーロ何円と換算しようと思うと、ふと混乱してしまいます。これは通訳者自身がただ精進して慣れていくしか対策はありません!
3.想定外の事故・病気
どれほど十全に準備をし、語学スキルを磨いても、思いもよらない事故や災害などは避けようがありません。日本では地震による災害は最も懸念されていますが、日本人にとって、比較的小さな地震でも、ドイツ人にとってはパニックを引き起こす場合もあります。このような場合はとにかく落ち着かせてあげることにつきます。また、事故や突然の疾病(ケガ、高熱、アレルギーetc.)などに対応し、病院などへ同行する場合がないとはいえません。このような想定外のハプニングにも冷静に対処できる臨機応変さも、実は必要とされるスキルかもしれません。
クライアント、エージェント、通訳者の間で、密に連絡を取り合い、スムーズな業務体系を即座に作れることが望まれます。
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