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2019.06.10
翻訳一般
翻訳依頼に際しての7つのポイント
翻訳を依頼したいときは、どのような手順を踏めば良いのでしょうか。普通はいたって簡単です。翻訳して欲しい原稿を翻訳者か翻訳会社に送り、ターゲット言語を指定して翻訳を依頼するだけです。その際に付随する情報やデータなどを書き添えていただくと大変助かります。そうすれば、単に品質的に高価な翻訳をご提供できるだけでなく、最大限良質の翻訳をご提供することができるからです。
本記事では、弊社の翻訳者とコーディネーターがより効率的に作業を進められて、お客様が、ご所望の翻訳をできる限り早くお受け取りできるように、翻訳依頼に際して注意すべきポイントを幾つかご紹介したいと思います。
1.お手持ちの原稿を今一度お確かめ下さい。
翻訳したい原稿が加工できるものであれば、原稿に誤りがないかよく見直してからご送付頂けると有り難いです。基本的に翻訳は原文と同じ品質でしかご提供できませんので、原稿に誤りがなければ、当然、翻訳成果物も、誤りのないベストなものに仕上がります。
意外に思われるかもしれませんが、我々翻訳者は実際に毎日のように原稿に多くの誤りを見つけています。原稿に誤りが見つかると、該当個所にマーキングをして、お客様に再度ご確認頂きます。しかし、すべての誤りを見つけ出せるわけではありません。それに、誤りの個所にマーキングを施したり、原文の云わんとすることを模索する作業は、かなりの時間ロスとなり、本来ならこの時間があれば、翻訳者は翻訳をもっと良いものに仕上げられたかもしれないのです。
2.明確な仕様をお伝え下さい。
翻訳文のスタイルや仕様に関して特別なご要望がある場合には、是非ともあらかじめお知らせください。そうすれば、ご要望どおりに翻訳を仕上げることができます。たとえば原稿の中に翻訳不要な箇所はございませんか?特殊な書式が必要でしょうか?表や図にも翻訳が必要でしょうか?使用してほしい特別な用語の指定はございませんか?
お客様が本当に必要としているものだけを、お客様が必要としている仕様で翻訳いたします。そうすれば、修正が必要となる確率も減り、また不要な単語を翻訳しなくて済むのでお客様がご負担する費用も節約できます。
3.参考資料をお持ちの際はご提示下さい。
弊社の翻訳者はそれぞれの専門分野のエキスパートですが、翻訳者の専門外の分野の翻訳をご依頼いただいた場合には、翻訳者は当該分野について徹底的な下調べを行います。綿密な下調べによりはじめて内容に関して完全な理解が得られ、専門用語の適正な翻訳を行うことができます。
またお客様の方でも、当該プロジェクトに関わる重要な参考資料などをお持ちでしたら、そちらもご提示下さい。そうすれば、翻訳者の下調べもはかどり、時間も節約されます。
4.ご希望の納期をご提示下さい。
特定の日時までに翻訳が必要な場合は、できるだけ早めにお知らせいただくことで、翻訳者の手配をスムーズに行えます。納期のご提示が早ければ早いほど、私どもが翻訳者を手配する時間に余裕が生まれますので、ご案件にぴたりと適した翻訳者を手配することが可能になります。
5.できれば原稿はワード形式でご用意下さい。
翻訳原稿はできればワード形式で、もしくは編集可能な別のデータ形式でご提供ください。PDF形式などでもお引き受けすることはできますが、ワード原稿に比べると作業に手間がかかるので、無駄な時間が生じてしまいます。原稿を加工可能な形式で受け取れれば、翻訳者はすぐに翻訳作業に取りかかれるので、できるだけ多くの時間を実際の翻訳作業に費やすことができます。
6.できれば原文言語からの翻訳をご依頼ください。
原文が英語以外の言語で書かれている場合、まず原稿を英語に翻訳し、この英語文を別言語への翻訳に利用する、ということがしばしば見受けられます。しかし、たとえ費用が節約できたとしても、このやり方はあまり推奨できません。英訳に誤訳があったり、曖昧なフレーズや単語が含まれている場合もあります。いわゆる「翻訳文の翻訳」をする場合、品質低下は避けられません。ご資金やご予算が許す限り、原文言語からの翻訳をおすすめします。
トランスユーロでは、英語、日本語、ドイツ語の3言語の翻訳をご提供しています。これ以外の言語への翻訳がご必要とあらば、適当な同業他社様をご紹介することもできますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
7.フィードバックをよろしくお願いします。
私どもも、完璧な翻訳をお届けできるよう日々研鑽に努めておりますが、翻訳者と云えども人間です。翻訳にご満足いただけない点があれば、ご遠慮なくお知らせください。必要に応じて翻訳の修正をさせていただきます。お客様からそういったフィードバックを頂ければ、次回ご依頼の際には、翻訳に反映させて、より良い翻訳をご提供することができます。もちろん、お褒めのコメントのフィードバックがあれば、いつだって大歓迎です。
私たちが挙げた7つのポイントは役に立ちましたか?もし他にも翻訳依頼に際しての注意点にお気づきであれば、コメント欄でお伝え下さい。
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