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2020.05.18

特許翻訳

特許翻訳者はどのくらい稼いでいるのか ?


特許翻訳者を職業候補として考えるときには、「どのくらい稼げるのか」ということを恐らく考えるでしょう。特許翻訳者の収入は、フリーランスとして働くか、翻訳会社(特許事務所含む)の社内翻訳者として働くか、そしてどのくらいの仕事をこなせるかで大きく異なります。その為、この記事では、一般的な概要を述べていきたいと思います。

1. フリーランス翻訳者になりたいですか?社員翻訳者になりたいですか?

多くの特許翻訳者は、フリーランスまたは翻訳会社(特許事務所含む)社員として働いています。フリーランス翻訳者として働く場合、翻訳者の収入は、契約した翻訳単価(1ワード/1文字あたりの金額)と、こなすことが出来る仕事量によります。一方、翻訳会社では給与体系がそれぞれ異なります。何ワード翻訳したかに関わらず固定給が支払われる翻訳会社もあれば、基本給に出来高に応じたインセンティブが支払われる翻訳会社もあります。

2. 翻訳会社または特許事務所で働く特許翻訳者の平均収入

日本で翻訳者として働き始めたばかりの人の年収は300万円前後といわれており、経験を積んだ翻訳者で600万円になるといわれています。さらに、正社員の翻訳者であれば、社会保険の支払いを会社が半額負担してくれますし、仕事に必要な備品やITツールのコストを心配しなくても良いというメリットもあります。また、翻訳会社で働いている場合、顧客獲得、顧客対応、請求業務は、通常、担当の社員が行うので翻訳者にはこれらの業務の負担がありません。

3. フリーランスの特許翻訳者の平均年収

フリーランスの翻訳者として働く場合、翻訳単価、翻訳する言語、稼働時間、翻訳のスピードによって収入はまちまちです。日本で仕事をもらっているフリーランス英日特許翻訳者の平均単価は7円/1ワードで、独日翻訳の場合は10円/1ワードと言われています。

翻訳単価は仕事の内容や翻訳者の力量に応じて異なります。1000万の年収も不可能ではありません。フリーランス翻訳者は就業時間の拘束もなく、働きたいだけ働けます。仕事量を増やすほど、仕事を早くこなすほど、収入も増えます。

その一方で、数日休暇を取ろうと思ったら、その間収入は入ってきません。さらにフリーランス翻訳者には有給休暇が無く、仕事が来なければもちろん収入にはなりません。特に、フリーランス翻訳者として開業したばかりであれば、新規顧客の獲得、人脈作り、市場調査は自分でネットやソーシャルメディアを使って行わなければならず、その分の時間を取られます。

また、忘れてはいけないこととして、雇われている社員よりも高額の保険料を自分で払わなければいけませんし、業務に必要な機器や環境は自分で用意しなければいけません。さらに、病気になって長期間働けないときも、国民健康保険にはフリーランスの傷病手当制度はありません。いざというときに備えて、多めに貯蓄するなど自衛の措置が必要となります。

ここまで、保証付きの相応な給与がもらえる社員特許翻訳者と、本人の努力とかける時間によっては高額な所得を得られるフリーランス特許翻訳者の違いを見てきました。フリーランスとしての道を選ぶことは、ある程度のリスクが伴います。そのリスクを取るかどうかはあなた次第です。フリーランス特許翻訳者の仕事に興味をもっていただけた方は是非トランスユーロの求人情報をご覧ください。


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