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2021.09.13
ドイツ語
ドイツ語や英語、その他の外国語で使われている日本語ワード5選!
前の記事では、ドイツ語が語源となっている驚きの日本語ワードをご紹介しました。今回は、ドイツ語だけでなく、英語やその他の言語に浸透した日本語のワードに注目してみましょう。
1. Anime アニメ
“Anime(アニメ)”とは、手描きやコンピュータによる日本発のアニメーションを指すワードです。ドイツ語にはZeichentrickやAnimationsfilmといったアニメーション映画を表す言葉がありますが、日本で制作されたアニメーション映画には、一般的に“Anime”というワードが使われています。アニメというワードは、英語のanimationに由来しますが、日本で制作されたアニメーションについては、英語でも“Anime”が使用されています。
2. Emoji 絵文字
“Emoji(絵文字)”とは、携帯電話のショートメッセージやオンラインチャット、ソーシャルメディアの投稿などで使われる小さなピクトグラムのことです。最初の“Emoji”は、日本の携帯電話会社であるNTTドコモによって作られました。現在、この日本語ワードはドイツ語だけでなく、他の多くの言語でも「絵文字」を表すワードとして使われています。
3. Harakiri 腹切り
“Harakiri(腹切り)”というワードは、日本語ではほとんど使用されていません。“Harakiri”は「切腹」と似たような意味で、武士が責務を果たせずに面目を失ったとき、不始末の罪を償うとき、あるいは敵方の捕虜となることを避けるために行った、儀式的な自殺行為を意味します。切腹の際、武士は刀で自分の腹部を刺し、左から右へ、そして上から下へと腹を十文字に切り裂きます。“Harakiri”は、切腹と同じ漢字を使っていますが、漢字の順番が逆になっています。どちらも「腹を切る」という意味ですが、切腹が儀式的な習俗を強調するのに対し、“Harakiri”は行為そのものを強調し、切腹のように確固とした作法や儀式とは関連付けられません。欧米では“Harakiri”と呼ばれていますが、キリスト教の宣教団が日本の伝統儀式を蔑んで、こう呼ぶようになったのではないか、と言われています。
4. Karoshi 過労死
“Karoshi(過労死)”は日本語で「過労による死」を意味します。ドイツ語でも英語でも、過労による死を一つの単語で表すことはできません。海外メディアは、「日本では働きすぎで死亡する人が多いため、わざわざそれを表す過労死という特別な用語さえある」と紹介していますが、もともと日本では漢字を組み合わせて一つの単語を作ることはよくあることです。死をもたらした原因に「死」という語を組みを合わせた「事故死」や「病死」なども同様です。
日本語と同じく漢字を使う中国語にも、同じ意味の「過勞死」という言葉があります。
5. Umami うま味
“Umami(うま味)”は日本の化学者が作った新しい造語です。「美味しい」という意味の”umai(旨い)”という言葉を名詞化したものです。心地よい風味豊かな味を意味します。英語には同等の表現はありませんが、meaty(肉の風味がある)、savory(肉料理の風味がある)、broth-like(肉の煮汁の風味がある)などの近い意味の言葉があります。ドイツ語ではfleischig、würzig、wohlschmeckendなどと表現されます。
“Umami(うま味)”とは、甘味、苦味、塩味、酸味のほかに人間が感じることのできる5番目の味覚です。1908年、池田菊苗によって発見され、それ以来、多くの言語で“Umami”と呼ばれています。
今回ご紹介した5つの日本語ワードが他の言語でも使われていることをご存知でしたか?今回のトピックに少しでもご興味を持っていただき、何かのお役に立てたのなら嬉しいです。日本語からドイツ語・英語、またはドイツ語・英語から日本語への翻訳を必要とされている方は、ぜひトランスユーロにご相談ください。
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