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2020.03.23
トランスユーロについて
トランスユーロの代表取締役社長井口雄一の真実に迫る
トランスユーロは、翻訳、しかも特許翻訳をメインサービスとする会社です。ですから一般的に翻訳業界の経験が長い方や、特許業界経験者、隣接する業種を経営していた方、もしくは社内のたたき上げといった方がトップにいるイメージが強いのではないでしょうか?
しかし、トランスユーロの社長の井口(いのくち)はちょっと違います。航空業界出身という異例のキャリアを持っていて、翻訳業界特有の「匂い」がありません。(翻訳業界特有の「匂い」については別の記事で述べる)
トランスユーロは自分たちがいうのも変ですが、非常にキャラクターの濃い職人翻訳者の集団です。その中に居て社長を務めるのは大抵の人でしたら困難、いや『無理』でしょう。それを可能にしているからには何かしらの「共通する濃度」があるはずです。
そこで今回は、突撃インタビューをしてみました。
「いきなり核心ですが、トランスユーロの翻訳者についてどのように見ていますか?」
熟成された「麹」のようなイメージです。
「航空業界から翻訳業界(特許業界)にやってきて、一番カルチャーショックだったことは何ですか?」
2つあります。1つは、業界のシェアを独占するガリバー的な会社が存在しないこと。これは驚きました。強い者がいれば目標がはっきりし、そこに向って挑んでいけばよいのですが、この業界にはそれがいない。この構図は本当に作戦が立てづらいですね。引き受けた当初は、「誰も手を出したがらない業界なのかなあ」とも思いましたが、やり方次第ではそうでもなさそうです。
もう一つは、「平和」だということです。航空業界では、決まったフローから逸脱した作業をすれば、それは即、お客様の命にかかわってきます。「事故」は全てを無にしますので、常に緊張の連続だったような気がします。航空業界に限らず、運輸、建築、医療などは同じ環境にあるのではないでしょうか。(広義な意味(誤訳による事故の誘発等)では翻訳業界もその可能性はゼロではありませんが、その点は置いといて)
「正直なところ、、、 後悔はありませんか?」
ありません。引き受けた以上はやるだけです。
「ところで趣味は何ですか?」
釣りです。Fly Fishing というスタイルで、主に川、湖が対象エリアになります。
「釣りの魅力は何ですか?」
→ 無になれるところです。川に入って釣りに没頭していると聞こえるのは自然音で、人工音(パチンコ屋の軍艦マーチ、車の音等)は殆ど耳に入ってきません。これは、現代社会で生きるサラリーマンにとっては非常に貴重な時間です。
「憧れている経営者はいますか?」
→ 基本的にビジネス書は読みませんが、哲学書や名言集などはパラパラめくることはあります。最近気になった言葉はこんな感じです。(個人的には稲盛さんの考え方が好きです。)
- 一つの冷静な判断は千のやかましい会議に勝っている。(ウッドロウ・ウィルソン)
- 組織の内部の変化が外部の変化についていけなくなったとき、終わりはすぐそこに来ている。(ジャック・ウェルチ)
- 成功したビジネスでは、必ず誰かが一度は英断を下している。(ピーター・ドラッガー)
- 今日の成果は過去の努力の結果であり、未来はこれからの努力で決まる。(稲盛和夫)
- 愚か奴は単純なことを複雑に考える。普通の奴は複雑なことを複雑に考える。賢い奴は複雑なことを単純に考える。(稲盛和夫)
「ご自身のプレゼンの技術は素晴らしいもので周囲はいつも感心しています。ところで、ほしい車があるそうですが、その件でのプレゼンはうまくいっていますか?」
一番欲しい車はPorsche 911 Carreraです。昔は、Lotus EuropeやLamborghini Miura, Dinoなど、主流から外れたSuper Carが欲しかったのですが、実用性が全くなく、オブジェで終わってしまいそうなのでやめました。(その前に高価すぎて買えません)息子は応援してくれていますが、妻との話し合いは平行線にもならず苦戦しています。
「最後にお客様に一言、メッセージがあればいただけますでしょうか?」
我々は人間(翻訳者)の能力をギリギリまで追求しています。サービスとして「言葉」は変換しますが、行間或いは言葉の背後にある「お客様の気持ち」はそのままお届けしますので、成果物には「温もり」が添えられています。
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