スイス初の首都だった都市アーラウ
以前、スイスには「首都」がなく、ベルン(Bern)を連邦機関の所在地として「連邦都市」と定めていることをご説明させていただきましたよね?
スイスが元々国家連合として設立されたことから、連邦州の平等性を維持するためにあえて首都を定めず、各州の代表者が集会する場所をローテーション制で毎年変えていました。
そして、1848年に国家連合から連邦国への改革を行った際にひとつの州に政治的な優勢性を持たせず、全州の平等性を引き続き確保する解決策として生まれたのが「連邦都市」の制定でした。
とはいえ、過去を振り返るとなんとスイスにも一時的に「首都」が存在していた期間があったのです。
この事実は国外ではあまり知られていませんが、スイス人にとっては自国の歴史を知る上では重要な1ページと言えます。
したがって、今回はアールガウ州(Kanton Aargau)の州都であり、スイス初の首都でもあったアーラウ(Aarau)をご紹介させていただきます。