ドイツの学校では、なぜラテン語を学ぶのか?
ドイツの子供たちは、小学校を卒業後、ギムナジウムや実科学校など、それぞれの進路に合わせた中等学校に進級します。
中等学校の段階で、外国語として英語だけ学ぶ日本の子供たちとは違って、ドイツの子供たちは第一外国語と第二外国語の最低2つの外国語を学ぶ必要があります。第一外国語は英語であることが殆どですが、第二外国語は、主にフランス語、ラテン語、スペイン語のいずれかという選択肢の中から、自分が興味のある言語を選びます。
ラテン語は今はバチカン市国で使用されているのみで、すでに死語となっている言語ですが、今でもドイツのギムナジウムの約80パーセントの学校で、ラテン語の授業が行われています。そして意外にも、第二外国語としてラテン語を選択する子供たちが多いことに驚きます。
生きた言語のフランス語やスペイン語などを第二外国語として習うのは理解できますが、なぜドイツの子供たちはラテン語を学ぶのでしょうか?