スイスのノーベル賞受賞者

 

先月ノーベル賞の受賞者が順次に発表され、以前からノミネートが期待されている村上春樹さんの受賞は今回も実現しなかった一方、平和賞が日本被団協に贈られると決まったことに驚いた人も多いのではないでしょうか?

日本人によるノーベル平和賞の受賞は50年ぶりの出来事ですが、過去を振り返ると山中伸弥教授や吉野彰博士をはじめ、特にこの25年間で数多くのノーベル賞受賞者を輩出してきた実績があり、さほど異例なことでもないかもしれません。

また、そのような背景から日本国民の間でノーベル賞に対する関心が年々高まっており、皆様の中にも今年の受賞者が気になってその発表に注目した方が少なくないと思います。

しかし、大半の人はあくまで自国の人物がノーベル賞を受賞するか否かに着目しており、他国の受賞者にはさほどの興味がないように感じます。

というのも、ノーベル賞を受賞したスイス人を聞かれると、日本では殆どの方が一人も答えられず、稀に1人か2人の名前を知っている人がいるのが現状です。

また、そもそもノーベル賞を受賞したスイス人が過去に存在したのか分からない方まで僅かながらいますので、スイス人である私にとっては非常に悲しい現実に直面しております。

そこで、今回は日本人以外のノーベル賞受賞者に関する一般的知識を広める目的で、過去にノーベル賞を受賞したスイス人についてご説明させていただきます。

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スイスを代表する動物:アルプスマーモット

 

突然ですが、皆様はそれぞれの国を象徴する動物が存在することをご存知ですか?

もちろん、全ての国がそのような動物を有している訳ではないものの、基本的には大多数の国や地域が何らかの動物を自身のシンボルとしています。

有名な例としては、オーストラリアのカンガルー、中国のジャイアントパンダ、そしてアメリカ合衆国のハクトウワシなどがあります。

また、特定の動物をいわゆる「国獣」または「国鳥」に定めている国や、非公認のまま象徴にされているケースも少なくありません。

というのも、日本はキジを国鳥に指定している一方、が日本航空(株)の機体の垂直尾翼に描かれていることもあって、特に外国人からすれば鶴が日本のシンボルであるとの印象を受けます。

それと同様に、スイスも様々な製品や意匠でを国の象徴にしていますが、国家としてスイスは国獣も国鳥も指定していないのが現状です。

実際のところ、スイス国内では地域を問わずどこでも牛に出会えますし、アルプスで放牧している姿は定番の光景です。

しかし、牛は全ての大陸に生息し、数量的に見れば頭数が最も少ないのがヨーロッパ大陸であることから、スイスを象徴する動物と位置付けるには少々無理があります。

むしろ、スイスらしさで言えば、生息地がアルプス山脈に限定されていて、他の国では殆ど見かけない動物がいくつかございます。

中でも、アルプスマーモットは古来よりスイスの山々の代表的な住人であり、国民を始め、観光客の間でも高い人気を誇るので、個人的にはそれをスイスの国獣にすべきだと考えます。

という訳で、今回はスイスの国獣に匹敵すると言っても過言ではないアルプスのマスコット的存在についてご紹介いたします。

 

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「オリンピックの首都」で知られる都市ローザンヌ

 

気温も徐々に下がってきて過ごしやすい季節になってきましたね。

日本ではこれから紅葉が順番に見ごろを迎えることもあって、各地で訪日観光客が増えるだけでなく、国内旅行者も殺到するシーズンが始まります。

スイスでの秋は一日の寒暖差が激しい場合がございますが、絶好の行楽日和が楽しめる日も少なくありません。

特に10月は平地で積雪が観測されることが基本的にまだない他、狩猟の解禁に伴い飲食店でジビエが提供されたり、ブドウの収穫を終えてワイン製造が開始されたりして、お出かけに最適な時期です。

そして、そのどちらも堪能できる有名な地域として西スイスのフランス語圏に属するヴォー州(Canton de VaudまたはKanton Waadt)があります。

中でも、同州の州都であるローザンヌ(Lausanne)は様々な意味で国際的にも知名度が高く、便利で広範囲に広がっている交通網もあるため、様々な観光やアクティビティの起点にするにはうってつけの場所です。

したがって、今回はそんなフランス語圏の中心地のひとつで、人口が4番目に多いスイスの都市でもあるローザンヌをご紹介させていただきます。

 

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スイスドイツ語講座その15:ドイツで使用しないスイスだけの動詞

 

過去の記事では標準ドイツ語とスイスドイツ語の差異を幾度となくご紹介させていただきましたが、それらは何れも歴史的背景や文化の違いで語源が異なる名詞でしたよね?

「もの」や「名前」は捉え方や発想ひとつで表現や言い回しが変わってくることから、言語間でこういった差異が生じるのも無理はありません。

しかし、決まった動作を表す動詞や特定の状態を指す形容詞に関しては認識のズレが発生しにくいので、言葉にも違いは出ないと考えるのが自然です。

それはドイツとオーストリアのドイツ語に当てはまるものの、スイスドイツ語はやはりそこまで単純ではありません。

この点についてはスイス人である私自身も首を傾げることが多いのですが、動詞においてもなんと標準ドイツ語とスイスドイツ語にかなりの差が存在し、中には同じドイツ語でありながらもドイツ人がそれを理解できないケースまであります。

したがって、今回はドイツでは使用しないスイスだけの動詞についてのお話をさせていただきます。

 

 ドイツとスイスで語尾だけが異なる動詞

 

まず、ドイツとスイスで違う動詞について最初に言及しておきたいのは語幹が同一で語尾だけ異なるパターンです。

代表的なものを挙げますと「駐車する」がそれに当たります。

「駐車する」は標準ドイツ語で「パーケン」(parken)と言う一方、スイスドイツ語では「パーキーエレン」(parkieren)と表現するのです。

ローマ字表記を確認すると分かりやすいと思いますが、どちらも語幹の「park-」が同じで、語尾だけが「-en」(エン)から「-ieren」(イーレン)に変化しています。

標準ドイツ語では「machen」(=する)「schlafen」(=寝る)のように大半の動詞に「-en」が定番の語尾として付き、「spazieren」(=散歩する)または「diskutieren」(=議論する)などで「-ieren」もまた頻繁に登場する語尾のひとつです。

したがって、「-ieren」は決してスイスドイツ語特有の語尾ではありません。

また、発音には多少の違いがあるものの、今ご紹介した全ての動詞は標準ドイツ語とスイスドイツ語で完全に一致していて、語幹・語尾ともに差異が一切ないのです。

つまり、他では誤差ひとつないのに、「駐車する」の動詞となると何故か語尾が変わるという事態が起きています。

しかも、これは「駐車する」に限ったことではなく、「バーベキューする」においても同様な現象が見受けられます。

標準ドイツ語には「バーベキュー」を動詞化した「グリレン」(grillen)という言葉が存在し、そのスイスドイツ語バージョンが「グリリーレン」(grillieren)なのです。

ここでも「-en」から「-ieren」への変化が確認できるのですが、どうしてそうなったのかについてははっきり言って不明です。

また、このレベルの差なら相手にもちゃんと伝わるので結局どちらでもいいのではと考えてしまう人が出てきておかしくありません。

しかし、この問題に関してはドイツのみならず、スイスもかなり敏感で、学校の授業でそれぞれの国の正しい表現を使用しないと先生に訂正されるほどです。

同様に、ドイツ人に対して「パーキーエレン」や「グリリーレン」と言ったら、相手はすぐに違和感を抱いて、「それ間違っているよ」との指摘を受けますので、注意する必要があります。

 

 

 同じ動作に別の単語を当てている動詞

 

続いて、標準ドイツ語とスイスドイツ語とで異なる動詞の種類として忘れてはいけないのが、同じ動作に対してそもそも違う単語を使用しているケースです。

具体的な例を申し上げると「アイロン掛けする」「引っ越す」などがそれに該当します。

前者の「アイロン掛けする」は標準ドイツ語で「ビューゲルン」(bügeln)である一方、スイスドイツ語においては「グレッテン」(glättenという全く別の言葉で表すのが現状です。

もちろん、どちらの表現もアイロンを用いて衣類のしわを取ることを指しますので、意味そのものに差異はございません。

ただし、スイスドイツ語の「グレッテン」は広義に「平滑にする」「ぺったんこにする」といった意味合いも含まれるため、アイロン掛けに限定されていません。

したがって、標準ドイツ語はアイロンの普及に伴って、新しく作った単語であるのに対して、スイスドイツ語の方はもともと似たような意味を持つ言葉を流用したことによってできたと思われます。

また、後者の「引っ越す」については標準ドイツ語で「ウムツィーエン」(umziehen)と言い、スイスドイツ語ではそれと似ても似つかない「ツューゲルン」(zügelnが当てられているのです。

こちらの違いが生じた経緯は分かりませんが、同音異義語であることが原因ではないかと推測されます。

というのも、標準ドイツ語の「ウムツィーエン」は「引っ越す」以外にも「着替える」を意味する動詞であることから、引っ越しすることを表す語としてしっくり来ないと思われたのかもしれません。

しかし、スイスドイツ語の「ツューゲルン」もまた「制御する」というもうひとつの意味を有する同音異義語であるため、理由としては少し不自然です。

したがって、詳細は不明のままですが、同じ動作にそれぞれの言語で言い方が大きく異なる場合もあることに気を付けなくてはなりません。

特に、「引っ越す」に関しては、標準ドイツ語の分離動詞がスイスドイツ語では前綴りのない単純な動詞に変化するので言葉だけでなく、文法上の扱いも変わります。

 

 

 スイスドイツ語にしか存在しない動詞

 

これまではドイツとスイスで微妙に違っていたり、表現が変わったりする動詞を中心にご紹介いたしましたが、そもそもスイスドイツ語にしか存在せず、標準ドイツ語にはない動詞があることにも注目しなくてはなりません。

一般的には標準ドイツ語で新たな言葉が辞書に登録されるとスイスドイツ語にも広がることから、前者が基本形で、後者がその変異体みたいなものと見なす人が多いようです。

しかし、両者はそれぞれ独立した言語で、発展の仕方もまた同じでないため、逆にスイスドイツ語で新しい表現が生まれ、それが後に標準ドイツ語に取り入れられるケースもあります。

そして、中には需要が低い、または使用範囲が限定的であるとの理由からドイツ語圏全域に普及せず、最終的にスイスドイツ語のみに留まるものも出てくるのです。

例えば、投票などで「多数を決める」を意味する「アウスメーレン」(ausmehren)という動詞がそれに該当します。

国・州・地自体で投票が頻繁に行われるスイスでは賛成や反対多数を決めることがほぼ日常になっているが故に、専用の動詞を作ってしまうのも納得ですが、他のドイツ語圏ではそれを使う場面が比較的少ないので標準ドイツ語には導入されませんでした。

また、日が暮れて夜になる様を表す「アインナハテン」(einnachten)と、言ったことに対する責任を取らすことを指す「ベハフテン」(behaften)に関しても同様で、ドイツならびにオーストリアにはない、スイスでしか使われない動詞です。

さらに、ルールを無視したり、責任を放棄したりすることをフランス語で「フートル」(foutre)と言い、スイスドイツ語のみそれをドイツ語化した動詞「フティーレン」(foutieren)を用います。

それ以外にも公共の場で宣伝しながら歩き回ることを「ヴァイベルン」(weibeln)、交差点で右折や左折時に専用車線に入って待つことを「アインシュプーレン」(einspuren)と表現する動詞があり、他のドイツ語圏でも需要はありそうなのですが、それらの使用は何故かスイスに限定されています。

 

 

今回はドイツとスイスの動詞に着目して様々なパターンの違いを挙げさせていただきましたが、想像していたよりも差異があることに気付かされましたよね?

同じ言葉でも部分的に異なったり、言い回しそのものが変わったり、スイスドイツ語にはあるけど標準ドイツ語には存在しないなど、ネイティブなドイツ語スピーカーでさえ驚くほど両言語にはズレがあります。

特にドイツ人がスイスを訪れた際には、それらを耳にするシチュエーションが度々あって、「ドイツ語なのに言葉の意味が分からない!」という経験をすることも少なくありません。

したがって、ドイツ語ができるからと言って安易な気持ちでスイスドイツ語に挑戦してみようとすると、意外と早く壁にぶつかってしまうことから、それなりの覚悟を要します。

逆に、それぞれの違いが興味深くてどこか面白さを感じられると思って取り掛かった方が挫折せずに成長できますので、皆様もそのような気持ちでスイスドイツ語にチャレンジすることをお勧めします。

では

Bis zum nöchschte mal!

Birewegge

 

今回の対訳用語集

日本語 標準ドイツ語 スイスドイツ語
駐車する parken

(パーケン)

parkiere

(パルキエレ)

バーベキューする grillen

(グリレン)

grilliere

(グリリエレ)

アイロン掛けする bügeln

(ビューゲルン)

glätte

(グレッテ)

引っ越す umziehen

(ウムツィーエン)

zügle

(ツュグレ)

多数を決める die Mehrheit bestimmen

(ディー・メアハイト・ベシュティンメン)

uusmehre

(ウースメーレ)

夜になる Nacht werden

(ナハト・ヴェアデン)

iinachte

(イーナフテ)

言ったことに対して責任を取らせる für etwas Gesagtes verantwortlich machen

(フュア・エトヴァス・ゲサークテス・フェアアントヴォアトリッヒ・マッヘン)

behafte

(ベハフテ)

責任を放棄する sich um etwas nicht kümmern

(スィッヒ・ウム・エトヴァス・ニヒト・キュンメルン)

foutiere

(フティエレ)

宣伝しながら歩き回る werbend umhergehen

(ヴェアベント・ウムヘアーゲーエン)

weible

(ヴァイブレ)

右折・左折車線に入って待つ auf die Abbiegefahrspur wechseln

(ファーシュプアー・ヴェクセルン)

iischpuure

(イーシュプーレ)

 

スイス人が得意とする五輪競技

 

4年に一度の大イベントであるオリンピック開幕までいよいよ1ヶ月を切りましたね。

今回はセーヌ川で過去最大規模の開会式やパリ市内の名所が競技場になるなど見どころが満載な大会になると報じられており、楽しみにしている方も少なくはないでしょう。

とはいえ、大半の方が実際に関心を持っているのは競技であり、選手の熱い戦いが生み出すドラマや感動に心を打たれるのが最大の魅力ではないでしょうか?

日本の皆様にとってはやはり日本発祥のスポーツである柔道、そして東京五輪で新種目として加わり、連覇が掛かっているスケートボードやリベンジを果たしたいサーフィン、スポーツクライミングといった競技が注目の的になるかと思います。

さらに、今大会で初めて採用されるブレイキンも見逃せませんね。

そんな、ワクワクどきどきするオリンピックが待ち構えていますが、皆様はオリンピックにおけるスイスの存在についてはどのような印象を持っていますか?

スイスは雪国であるため、冬季オリンピックでは度々表彰台に登るものの、夏季オリンピックに関してはあまりイメージが沸かないのではありませんか?

そんなこともあろうかと思い、今回は夏のオリンピックでスイス人選手も少なからず活躍していることを知ってもらうために、スイス人が得意とする五輪競技についてご紹介させていただきます。

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スイスドイツ語講座その14:地名の呼び方

 

皆様は地名の呼び方を間違えたという経験をされたことはございますか?

日本で生活していれば、呼び方以前に地名の読み方が分からず困ってしまうことが多々あると思います。

特に北海道では当て字が使用されている地名の割合が多く、既に知っている名前でなければ正しく読むことがほぼ不可能ですが、比較的簡単な文字しか使わない「三田」であっても「ミタ」なのか「サンダ」なのか見分けが付きません。

さらに、私自身は沖縄県にある慶良間諸島国立公園にある阿嘉島の北浜ビーチを、実は「ニシハマビーチ」と読むことを知った際には、ただただ大きなはてなマークが脳みそを埋め尽くしました。

音読みと訓読みが混同していたり、当て字が用いられていたりする場合でも何らかの関係性が見出せますが、「北」という方角を「西」に変えられたら流石に理解に苦しみます。

とはいえ、よくよく考えればスイスの地名に関しても文字通りの読み方をしないケースは、意外と頻繁に見受けられるので、スイス人が日本の地名をとやかく言う筋合いはありません。

そこで、今回はそんな少し理不尽でありながらも日常で度々目にする地名の呼び方問題についてのお話をさせていただきたいと思います。

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スイス最古の町クール

 

スイスを観光で訪れる方は、アルプスを含む壮大な自然を間近で堪能するために様々な登山列車に乗ることが少なくないようです。

その際、大半の人は目的地ばかりに注目するせいか、乗車駅や乗り継ぎの駅にさほど関心がなく、単なる通過点としか捉えていない傾向があります。

とはいえ、路線の始点ならびに終点となる駅は、ただ地理的に好都合であるが故に選ばれていることはどちらかというと稀で、乗降客数の多さがその選定基準になっているケースが一般的です。

そのため、そういった場所は必ずと言っていいほど、仕事をしたり、観光やレジャーを楽しんだりする人が集まるので、一度は足を止めてみる価値はあります。

そして、スイス最大の州であるグラウビュンデン州(Kanton Graubünden、Chantun GrischunまたはCantone dei Grigioni)の州都である「クール」(Chur)が、正にそのような魅力に溢れているのに観光客に意外と見落とされる穴場のひとつです。

したがって、今回は氷河特急(Glacier Express)やベルニナ特急(Bernina Express)などが発着する登山列車の玄関口として知られるクールをご紹介いたします。

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スイス人のソウルフード「セルヴェラ」

 

いきなりですが、皆様はスイス人の主食といえば何だと思いますか?

というのも、日本人は必ずと言っていいほどお米をメインの食材にして様々なおかずを添える習慣があり、主食と副食が明白になっているせいか、国外でも同様な概念があると考えているようです。

しかし、スイスを始め、欧米諸国ではそのような概念がないため、主食は何だと尋ねられた際にいつも困ってしまい、強いて言うなら「パン」もしくは「ジャガイモ」がそれに当たると答えるしかありません。

したがって、スイス人に対して主食は何であるかを尋ねた際に納得のいく回答を得るのはなかなか難しいです。

一方、スイス人なら誰しもが口を揃えて自身の「ソウルフード」と主張する食べ物なら存在します。

国外ではさほど有名でないものの、スイス人から見ればそれは「スイスの国民食」などと称されるほど絶大な人気を誇り、季節を問わずに色々なシチュエーションで食べられている食材です。

という訳で、今回は意外と知られていないスイス人のソウルフードである「セルヴェラ」をご紹介させていただきます。

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スイスの知られざる衛星国時代

 

 スイスについてのイメージを聞かれると大概の人が思い浮かべるのは「永世中立国」ではないでしょうか?

これは教科書や観光ガイドを始め、スイスを採り上げる様々な媒体に加え、メディアで必ずと言っていいほど登場する単語であるだけでなく、スイス連邦が自ら世界に発信してきた代名詞であることから無理もありません。

また、永世中立国に付随して「反戦主義」や「紛争に一切関与しない」など色々な連想が独り歩きしたこともあって、スイスは「戦争をしたことがない国」とも称されています。

実際のところ、スイスはハプスブルク家からの独立を目指して幾度となく衝突を繰り返した他、長きにわたって各国に傭兵を派遣してヨーロッパの歴史に深く関わっていたものの、自国の国旗を掲げて他国と争ったことは一度もございません。

そんな喧嘩知らずで、どこかカッコよくも聞こえるスイスですが、実は過去に他国からの侵略を受け、国ごと乗っ取られた経験を持っていることをご存知でしたか?

この事実は世界史で語られるほど重大な出来事ではないため、スイスにそんな過去があったことを知らない方も多いと思います。

したがって、今回はスイスの意外と知られていない他国の統治下に置かれた衛星国時代についてご説明いたします。

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スイスが世界に誇る航空救助隊「レガ」

 

皆様は目の前でいきなり交通事故が起きたり周りの人が突然倒れたりしたら、当然119番通報をして真っ先に救急車を呼びますよね?

もちろん、国や地域によって緊急通報用電話番号が異なりますが、この手順は場所を問わず世界共通であることから、例え旅先であっても取るべき行動は変わりません。

そのため、緊急時に一刻も早い救急車の要請を行うためには、それぞれの場所で使用されている緊急通報用の連絡先を事前に把握しておくことが極めて重要です。

スイスでは救急車が必要な際の連絡先が144番ですので、これからスイスを訪れる予定のある方は必ずこの3桁のナンバーを覚えて現地に行くようにしてください。

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