「海無し国」の異名が似合わない国スイス

今更ですが、スイスが内陸国であることはご存知ですよね?私は日本での生活において自身の出身国についての質問を受けることが多く、その際にスイスが陸続きで他国に囲まれていることに触れることもあって、稀に「スイスって海がないの?」と驚かれるときもあります。

現状、ヨーロッパではオーストリアやチェコなど一部を除けば、殆どの国が海に面していて、中でも知名度の高いスイスがよりによってそのひとつであることを不思議に感じる人もいるでしょう。島国に住む日本人からすれば海がないことは大半の国民にとって想像しにくいもので、「海無し県」という言葉まで存在するほどです。

しかも、「海無し県」は他の都道府県民からいじられ、別世界のように認識されているようにも感じます。同じように、「海無し国」であるスイスもそういう意味では他国から笑い者にされていますが、それは、スイスほど実は「海無し国」の異名が似合わない国はないという事実を知らないからに他なりません。

したがって、今回は皆様が抱いているスイスのイメージを覆し、内陸国であることがまるで嘘であるかのように思ってしまう数々の事実をご紹介いたします。

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急成長するドイツのヴィーガン

ドイツで生活していると菜食主義者、いわゆるヴェジタリアンに出会うことは珍しくありません。レストランのメニューにも、野菜のみのメニューが必ずあるのも日本とは少し違うところかもしれません。さらに今日ではヴィーガンというスタイルが、欧州全体で増加傾向にあり、ベルリンでは人口の約一割がヴィーガンで、ヴィーガン食を取り扱う店も多数だとか。その食品の種類は実に豊富なドイツです。さて、そんなヴィーガン、思想的な理由から実践している人々が多いのでしょうか。また増加の理由の背景にあるのは?

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ドイツ人と森~失われていくドイツの森~

ドイツといえば森。誰でも思い浮かべるイメージですが、日本の森林面積は国土の三分の二を占める66%もある一方、ドイツの森林面積は全体の32%で1140万ヘクタールです。それにもかかわらず、ドイツにおける森の文化的意義は大きく、人々の生活に密着したものとなっています。数あるドイツの森ですが、その中でも今日は黒い森を手掛かりにドイツ人と森の関係にフォーカスしてみたいと思います。

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ドイツの川② ドナウ川

父なるライン、母なるドナウと表現されているように、ドナウ川もドイツを代表する河川のひとつですが、その長さはライン川(1230キロ)の倍以上の約2900キロにも亘り、10ヵ国もの国々を流れ、黒海に注ぐヨーロッパ随一の国際河川です。ライン川と同様、経済産業を支える行路でありながら、その美しさから、様々な芸術作品のモチーフにもなっています。

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