日本で初めてスキーレッスンを行ったのはスイス人だった件

 

12月になって今年ももうあと僅かのところまでやってきました。

年末と言えば忘年会やクリスマスに加え、大掃除も控えていることから、何かとバタバタする時期ですよね?

また、気温も下がって、風邪を引かないように体調にも気を配る必要がありますので、冬はどちらかというと苦手な方も少なくはないと思います。

しかし、ウィンタースポーツを楽しむ人にとっては逆に待ち望んだ季節で、これからが本番であると感じているのではないでしょうか?

雪国であるスイスにおいてはスキーやスノーボードが国民的なスポーツと言えるほど人気で、冬が嫌いな人を含め、国民の殆どが恒例行事のように最低でも年に一回はゲレンデに足を運ぶのが普通です。

それに対して日本では地域差があるものの、ウィンタースポーツを一切しない割合が意外と高い印象を受けます。

生まれ育った場所が雪の降らない沖縄か積雪が数メートルにも及ぶ北海道かで、ウィンタースポーツとの関わり方にも大きな違いが生じるのは無理もありませんし、スポーツは個人で好き嫌いが分かれますが、競技人口がもう少し多くてもいいのではと感じます。

因みに、日本でスキーと言えば、日本において初めてスキーレッスンを行ったのはスイス人だったことをご存知でしたか?

この事実は今から100年以上も前の出来事で、教科書にも掲載されていないことから知らない方も多いと思いますので、今回はとあるスイス人も大きく関与している日本のスキーの歴史についてご説明させていただきます。

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スイスのノーベル賞受賞者

 

先月ノーベル賞の受賞者が順次に発表され、以前からノミネートが期待されている村上春樹さんの受賞は今回も実現しなかった一方、平和賞が日本被団協に贈られると決まったことに驚いた人も多いのではないでしょうか?

日本人によるノーベル平和賞の受賞は50年ぶりの出来事ですが、過去を振り返ると山中伸弥教授や吉野彰博士をはじめ、特にこの25年間で数多くのノーベル賞受賞者を輩出してきた実績があり、さほど異例なことでもないかもしれません。

また、そのような背景から日本国民の間でノーベル賞に対する関心が年々高まっており、皆様の中にも今年の受賞者が気になってその発表に注目した方が少なくないと思います。

しかし、大半の人はあくまで自国の人物がノーベル賞を受賞するか否かに着目しており、他国の受賞者にはさほどの興味がないように感じます。

というのも、ノーベル賞を受賞したスイス人を聞かれると、日本では殆どの方が一人も答えられず、稀に1人か2人の名前を知っている人がいるのが現状です。

また、そもそもノーベル賞を受賞したスイス人が過去に存在したのか分からない方まで僅かながらいますので、スイス人である私にとっては非常に悲しい現実に直面しております。

そこで、今回は日本人以外のノーベル賞受賞者に関する一般的知識を広める目的で、過去にノーベル賞を受賞したスイス人についてご説明させていただきます。

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ドイツ人とダジャレ

 

ドイツ在住の日本人にとって、恋しいものナンバーワンはもちろん「日本食」だと思いますが、次に「お風呂」で、その次くらいに「お笑い」が入るのではないでしょうか(と関西出身の私は勝手に思っています)。

少し前までは、日本からお笑いのDVDを送ってもらったりしていましたが、今はYouTubeやストリーミングでドイツに居ながら日本のお笑いが気軽に楽しめる時代。

本当に嬉しい限りです。

さて、ドイツは日本と比べると「サービス砂漠」であることは知られていますが、関西出身の私は、ドイツに来た当初、真面目な顔をしたドイツ人をみて「ここはお笑い砂漠」ではないかと思っておりました。

しかし、ドイツ生活が長くなるにつれ、ドイツのユーモアにも地域差があり、例えば「カーニバル文化」が古くから根付いているケルンやマインツ、デュッセルドルフなどのライン川沿いの地域は、人々が陽気でよく笑う傾向があること、また北ドイツに行くと、悪天候が多いためか、人々は「クール」で、北ドイツのジョークはやや特殊でドライであること等が徐々に分かってきました。

ダジャレは、やはりその国の文化や言葉の影響を大きく受けるため、外国人がすぐに理解するのは難しいかもしれません。

今回は、ドイツのダジャレをいくつか紹介しますね。あなたはいくつ笑えますか?

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番外編・日本に一時帰国して逆カルチャーショック

 

先日まで子供たちの学校の休みを利用して約2週間、日本(大阪)に一時帰国していました。(ちなみにドイツの学校の休みは、交通機関や道路の混雑を防ぐために、各州によって休みの時期がずらされているという、優れたシステムになっています。)

私はドイツ生活が長いので、日本に一時帰国すると逆にカルチャーショックを受けることのほうが多く、今回は、番外編として久しぶりに日本に帰国して驚いたことを書いてみたいと思います。

 

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発明大国スイス

 

皆様は「発明家」という言葉を聞いたらどのような人物を思い浮かべますか?

ドイツ語圏では活版印刷技術の発明家として知識を全世界に広めることを可能にしたヨハネス・グーテンベルク(Johannes Gutenberg)がおそらく代表例として挙げられますが、日本では京都にもゆかりのあるトーマス・エジソン(Thomas Edison)と答える人が多いのではないでしょうか?

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Liebe

 

以前は好きな人に告白する手段として、「直接会って思いを伝える」のほか、「ラブレターを渡す」というのも普通の手段でした。

今はSNS時代の到来によってLINEなどで自分の気持ちを伝えるケースも一般的になってきてますよね。

デジタル時代の今、ドイツでもデジタルな方法で告白する人が多いようです。

しかし、ラブレターというのは、メールやLINEでの告白手段よりもずっと長い歴史を持っています。

日本でも平安時代には自分の気持ちを和歌にして相手に贈るという風習がありましたよね。

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カーニバルの季節がやってきた

 

今年もカーニバルの季節がやってきました。

カーニバルは、もともとカトリックの影響が強く残る地方の風習で、ドイツのカーニバルの中心地はマインツ、ケルン、デュッセルドルフ、ボンなどのライン川沿いの地域です。

カーニバルは、バイエルンやザクセン、ベルリン等の地域では「ファッシング」と呼ばれていたり、「ファストナハト」Fünfte Jahreszeit(五つ目の季節)」など、地域によって呼び名や習わしが異なります。

 

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クリスマスマーケットの起源と歴史

 

オクトーバーフェストと並んで、いまや日本のあちこちで開催されているドイツ式のクリスマスマーケット。

ホットワインにソーセージ、木製のおもちゃ細工が売られていたり、クリスマスピラミッドが飾られていたりと、本場のクリスマスマーケットにかなり近い形で再現されているのではないでしょうか。

陰鬱な天気の続くドイツの冬に、光輝くクリスマスマーケットは大きな楽しみのひとつですが、長い歴史があります。

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ドイツのクリスマス料理

 

12月に入ると、ドイツでは本格的にクリスマスの準備が始まります。

クリスマスは、ドイツ人にとって一年で最も大切な家族イベント。

おじいちゃん、おばあちゃん、子供や孫たち、普段は離れて暮らしている家族が集合して、久しぶりに家族水入らずで過ごす時間。まるで日本のお正月といった感じです。

そして日本でも住んでいる地域や家庭によってお正月にいただくおせち料理に違いがあるように、ドイツのクリスマス料理も地域や家庭ならではの特色があります。

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ドイツ人のおしゃべり 仕事?人間関係?タブーなテーマは?

 

「日本人は食べ物の話をするのが好きだね」

最近こんな事をドイツ人の方から言われました。

確かに流行りの飲食店や話題のスイーツはあらゆるメディアで取り上げられており、季節の食べ物に地方の名産、外国の食材や料理の話は、ドイツよりもずっと日常的かもしれません。

ではドイツ人はいつも何について会話しているのでしょうか?

いくつかの統計を基に調べてみました。

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