ボン大学の日本語学科を訪問しました!
トランスユーロアカデミー講師の加藤勇樹は、2023年10月16日(月)にドイツ・ボン大学の日本語学科を訪問しました。
ボン(Bonn)は旧西ドイツの首都で、偉大な音楽家ベートーヴェンを生んだ街としても知られています。
街中には多くのベートーヴェン像が溢れ、ベートーヴェンの生家もあります。また、ボンは日本でもお馴染みのグミ「HARIBO」発祥の地でもあります。
「HARIBO」の「BO」は「Bonn」の頭文字から取っています。
ボン大学の正式名称は、「Rheinische Friedrich-Wilhelms-Universität Bonn」と云いますが、長すぎるせいか大学の公式HPでも通称の「Universität Bonn」(ボン大学)と名乗っています。
プロイセン王国時代の1818年に設立された歴史ある国立大学で、ベートーヴェン、マルクス、ニーチェなど多くの著名人を輩出しています。日本からは「武士道」の著者である新渡戸稲造が明治20年に留学しています。
ボン大学には、以前、翻訳を専攻できる翻訳コースがあり、日本語⇔ドイツ語の翻訳を学ぶことができましたが、残念ながら数年前になくなってしまいました。
現在は、東洋・アジア学研究所 日本学・韓国学部門日本語学科(Orient- und Asienwissenschaften, Abteilung für Japanologie und Koreanistik, Arbeitsbereich Japanisch)で日本語を学ぶことができます。
ボン大学の東洋・アジア学研究所では、日本語の他にアラビア語、中国語、ヒンディー語、インドネシア語、韓国語、モンゴル語、チベット語など12カ国語を学べます。
日本語学科が入っている建物は、ボン中央駅からカイザー通り(Kaiserstraße)経由で徒歩10分くらいのナッセ通り(Nassestraße)にあります。
地下鉄利用だと、最寄り駅はJuridicum駅です。この近くにはゲーテ・インスティトゥートのボン校もありますのでご存知の方は多いのではないでしょうか。
東洋アジア研究所の建物に入り、多くの学生たちとすれ違いながら階段を上っていくと、最上階の4階(日本の5階)に日本語学科がありました。中にお邪魔すると、幾つかの教室があり、数名の学生が日本語の講義を受けていました。
<日本語学科内部の様子>
トランスユーロは、ドイツで日本語を学べる数少ない大学であるボン大学にかねてより注目していましたが、今回、ボン在住の当社の登録通訳者さんを通じてボン大学の日本語学科を訪問する機会を得ました。
通訳者さんのお友達で日本語学科の事務を務めている方が今回の訪問を受け入れてくださいました。この方はUlrike Schlackさんとおっしゃり、とても日本語が堪能で、大変気さくで素敵な方です。
日本で暮らした経験もあり、皆からは「ウリさん」の愛称で呼ばれています。
それでも、当初ウリさんは日本から特許翻訳講座の「ロックな講師」を名乗る怪しい人物がやってくる、ということで相当警戒していたようです。当アカデミーHPの写真を見れば無理もありませんね(笑)。
しかし、加藤の訪問目的が、特許翻訳の魅力を伝えるためと、トランスユーロアカデミーを紹介するためだと判ると、ウリさんは今春から日本語学科「Arbeitsbereich Japanisch」で日本語の教師を務めている長谷川綾香先生に声をかけてくださり、当日はウリさんと長谷川先生にお目にかかることができました。
お二人とも、ロックな講師の訪問に最初は心持ち警戒しているご様子でしたが、加藤がそれほど怪しい人物ではないと判ると、徐々に警戒を解いて加藤のトークに熱心に耳を傾けていただきました。
そして加藤が、十八番の特許翻訳ネタを披露したところ、ウリさんも長谷川先生も特許翻訳に大いに興味を持っていただいたようで、今後はトランスユーロアカデミーのセミナーや翻訳講座の情報を、日本語を学ぶ学生さんたちに共有していただけることになりました。有り難いことです!
日本では首都圏を始め複数の大学にお邪魔させていただいている加藤ですが、ドイツの大学に足を踏み入れたのは今回が初めてで、とても感激していました。結局、加藤は2時間も長居してしまい、すっかりボン大学に魅了されてしまいました。いつかボン大学にて特許翻訳セミナーなどを開催できれば素晴らしいですね。
トランスユーロアカデミーの次回の特許翻訳入門セミナーには、ボン大学からも多くの熱い学生さんたちが参加してくれることを楽しみにしています。
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