日本のラブホテル文化
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日本で「ラブホテル」を知らない人はいません。ドイツでは、この言葉を聞くとまず売春宿を思い浮かべる人がいるかもしれませんね。しかし、実は日本独自の一風変わった時間制のホテルでしかないのです。日本のラブホテルとはどのようなものなのでしょうか?
ラブホテルとは?
ラブホテルとは、時間制で滞在できるホテルのことです。宿泊も可能です。たいていのお客さんは、このホテルを短時間の休憩か、1泊の宿泊だけに利用します。
ラブホテルは主に、数時間、誰にも邪魔されずに2人だけの時間を楽しみたいというカップルに利用されます。両親と同居していたり、シェアハウスに住んでいたり、部屋の壁が薄くて隣人に聞こえてしまったりするといった事情があるようです。また、ラブホテルは匿名で利用できるため、不倫に使われることもあるようです。
一部の観光客には、普通のホテルの代わりとしてラブホテルが人気になっています。ビジネスホテルよりも部屋が広く豪華なためです。また、飲み会などで終電を逃してしまった人にとっては、酔い醒ましに一寝入りする休息の場にもなります。
ラブホテルは匿名でOK
ラブホテルは匿名で利用できます。チェックインでは何の個人情報も記入する必要はなく、身分証明書の提示も不要です。ほとんどの場合、チェックインや精算は機械で自動にできるため、スタッフと対面することはありません。また、駐車場は外から見えないように設計されており、ほとんどのラブホテルには窓がありません。
ラブホテルの変わった設備
ラブホテルと普通のホテルで違うところといえば、匿名利用の他に設備があります。「普通」のホテルと変わらないところもありますが、例えば、中世の牢獄や教室といった、テーマに沿ってデザインされているホテルもあります。
このように、ホテルによっては、誰にも邪魔されない2人きりの時間を提供するだけでなく、日本以外ではなかなか味わえない特別な体験をも提供してくれるのです。
ラブホテルは特定の客層をターゲットにしているため、コンドームが常備されています。他にも、アダルトグッズやコスプレ衣装、マッサージチェアなど、レンタルオプションが用意されているところが多いようです。
ドイツにも時間制のホテルはありますが、日本のように多岐多彩で際立つものではありません。日本の大都市ではラブホテルが密集しているエリアがあります。また、観光客の間では、ラブホテルは宿泊するだけではなく、一種の観光スポットとしても人気があります。YouTubeでは、外国人が日本のラブホテルのおもしろい部屋を紹介している動画などがたくさんあります。
皆さんは日本のラブホテル文化についてどう思いますか? もしかしてもう利用されましたか?
ドイツ語版
記事のドイツ語版はこちらになります。
五月ウサギです。ドイツで生まれ、8年前に日本に来ました。ドイツ人から見た日本の面白いところ、不思議なところをブログで紹介しています。記事はドイツ語・日本語両方で上げていますので、読み比べてみるのも面白いと思います。取り上げて欲しいテーマがあれば、ぜひコメントで教えてください。
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