映画で語学学習
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外国語学習の際に、文法書や辞書、練習ドリルでの勉強ばかりだとちょっと飽きてしまいますよね。楽しく語学を学ぶ手段のひとつに、映画で学ぶというのはいかがですか。ドイツ映画で日本語字幕があるものや、ドイツ語字幕のついた邦画をみれば、言語も文化も、ストーリーも一度に楽しめて、その上ドイツ語力のアップも望めます。今日は、おすすめドイツ映画をご紹介したいと思います。
ドイツ映画を見ながら
ドイツ映画にはハリウッド映画のような娯楽映画は少なく、歴史映画が多く、なかでも第二次世界大戦に関わる重厚なテーマのものが多い傾向にあります。扱われるテーマを見るだけでも文化性が見えてきますね。古典的なドイツ映画といえば、SF映画の原点といわれる“メトロポリス”(1926)、巨匠ヴィム・ヴェンダースの“ベルリン・天使の詩”などが挙げられます。
さて、映画を教材として語学勉強をするためには、
- まずは自分の語学レベルにあった内容の映画を選んで下さい。
- そして興味のあるジャンルを選んで下さい。
- リスニングに集中して、吹き替えや日本語字幕で内容を理解して、さらには表現や言い回しなど、語学の教科書にはでてこないようなことばを学ぶようにして下さい。
ドイツ語初級者は、ドイツ語圏の生活事情やコミュニケーションスタイル、歴史を知り、学習への動機付けを強化・維持できますし、中級者ならば、ドイツ語のセリフ、語彙、表現の学習ができるしょう。
以下、独断と偏見によるおすすめドイツ映画です!
【ほのぼの・ハートフル系】
点子ちゃんとアントン、ふたりのロッテ、ぼくらの家路
【歴史・戦争映画】
ヒトラー最後の12日間、善きひとのためのソナタ、帰ってきたヒットラー、グッバイレーニン、ハンナ・アーレント
【心理スリラー系】
エス
ウェイヴ(心理スリラー)
【青春映画、コメディ、ヒューマンドラマ】
ベルリン・僕らの革命
ソウルキッチン
ラン・ローラ・ラン
5パーセントの奇跡
MON-ZEN(Erleuchtung garantiert)
太陽に恋して
邦画のドイツ語字幕をつかって
さて、ドイツでも公開されている邦画を見ながら勉強するのもひとつの手です。ジブリなどのアニメはドイツでだけでなく世界中で有名です。映画の中のセリフを自分なりに考えて訳してみるのも面白いかもしれませんね。
通常の語学学習に加えて、映画を見て学ぶメリットには、翻訳されている表現を学ぶ楽しさもあるでしょう。映像翻訳は1秒に4文字の日本語訳、字幕一枚につき2行という制約があるそうで、いかに短い文章でそのことばのエッセンスを取り出し、別言語に移し替えるかがポイントです。そのような翻訳テクニックに注目してみるのも面白いかもしれません。
ちなみに今月2月に69回目の開催となったベルリン映画祭では、「37 Seconds」がパノラマ部門、ジェネレーション部門で受賞を果たし、長久允監督の「WE ARE LITTLE ZOMBIES」がジェネレーション部門でスペシャル・メンションを獲得しました。
映画や音楽などの趣味に関連する分野ならば、語学勉強もはかどることでしょう。同じテーマを共有する海外の友人を作っておしゃべりするのも楽しそうです。色々な工夫をしてドイツ語学習を楽しみましょう!
参考HP
- http://glucklich.sakura.ne.jp/
- https://infodich.com/archives/2331
- https://ir.lib.hiroshima-u.ac.jp/files/public/4/45310/20180322131009448059/h-gaikokugokenkyu_21_199.pdf
- https://www.berlinale.de/de/archiv/jahresarchive/2019/03_preistrger_2019/03_preistraeger_2019.html
- ドイツの映画監督一覧
これまで【日本人からみると不思議なドイツ事情】、【ものづくりの国ドイツ】を担当してまいりました、HHです。京都生まれ。ドイツ・フライブルク大学卒。留学中に得た経験をもとに、独自のアンテナを張って様々な側面からみたドイツをお伝えしていきたいと思います!皆さまのドイツ文化に関する興味・関心、ブログの感想もぜひ聞かせて下さいね。
Comments
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