オクトーバーフェストで乾杯❕
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昨今、日本各地でも催されるようになってきたオクトーバーフェストは、ドイツ発祥のお祭りです。日本だけでなく世界的にも有名なお祭りとなったオクトーバーフェストですが、本場ドイツではどのようなお祭りなのでしょうか。
ミュンヘンのオクトーバーフェストは、実に600万人もの人々が世界中から訪れるほど大規模です。そのため、祭り期間中のミュンヘン市内のホテル料金は最高で524%増のところもあるそうです。今日はドイツの一大イベント、オクトーバーフェストについてお届けします。
ドイツのオクトーバーフェスト
オクトーバーフェストとは、新しいビールの醸造シーズンの開始を祝う祝祭です。9月に入るとドイツ各地でオクトーバーフェストが行われていますが、最も盛大なのはミュンヘンのオクトーバーフェストで、9月中旬から10月一週目の日曜日を最終日とする16日間(1日、2日が日曜になる場合には10月3日のドイツ統一の日まで行う)にわたって行われます。会場はミュンヘン市街地から南西部にある広大な緑地「テレージエンヴィ―ゼ(Theresienwiese)」が会場となり、この敷地は東京ドーム約9個分という広さです。様々なビールメーカーが大きなテントを設置し、巨大レストランを営み、外には観覧車やアトラクションなどの遊園地、屋台も併設されています。そして1リットルグラスに並々と注がれたビールは、その年の春から半年間熟成されたアルコール度数5.8~6.4度の特別なビール。さすが本場、日本のオクトーバーフェストとは桁違いの盛大さですね。
祭りの起源
さて、このオクトーバーフェスト、その発祥地もやはりミュンヘンです。1810年に行われた、時のバイエルン王国の王子ルードヴィヒ1世とテレ―ゼの結婚式の祝典は5日間に渡り、盛大な祝宴の最後は競馬で締めくくられました。この祝宴が非常に盛況だったため、翌年からも競馬を同じ時期に行うことにしたそうで、これがオクトーバーフェストの起源となっています。初期は、競馬、木登り場、ボーリング場、ブランコ、福引などがあり、今日のような飲食イベントではありませんでした。ビールや食べ物の販売が始まったのは1880年で、現在のような巨大テントが設置され、国民的祝祭となったのは20世紀に入ってからのようです。最初にこの祝宴がテレーゼ広場(Theresienwiese)で行われたため、地元ミュンヘンの人々はオクトーバーフェストを「ヴィ―ゼ」とも呼んで親しんでおり、今日のような注目を集め続けているのです。
今年のミュンヘンのオクトーバーフェストは9月21日から10月6日までの開催となっています。ビール大国の威信をかけた一大イベントであるオクトーバーフェスト、一度は本場ミュンヘンに行って楽しんでみたいですね。
参考HP
これまで【日本人からみると不思議なドイツ事情】、【ものづくりの国ドイツ】を担当してまいりました、HHです。京都生まれ。ドイツ・フライブルク大学卒。留学中に得た経験をもとに、独自のアンテナを張って様々な側面からみたドイツをお伝えしていきたいと思います!皆さまのドイツ文化に関する興味・関心、ブログの感想もぜひ聞かせて下さいね。
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