日本のお天気予報

日本の天気予報では、気温、降水確率、湿度など人が想定し得る情報が提供されています。それに加えてさらに便利な情報や、あまり役立ちそうにない生活指数という情報も存在します。

ヤフーの天気予報

2019年7月17日、18日の生活指数 (出典  https://weather.yahoo.co.jp/weather/jp/13/4410.html

例えば、Yahooの天気予報では、洗濯物がどれだけ良く乾くか、紫外線がどれだけ強いか、熱中症の危険性がどれだけ高いかがわかる生活指数が発表されています。この指数は、1から5の数値で表されており、一目で重要な情報がわかります。しかし、それほど意味があるとは思えないような指数も存在します。例えば、傘を持って出かけたほうが良いかを表わす指数も存在します。この指数を5段階で区分する意味や必要性が、私にはわかりません。雨が降るから傘が必要なのか、雨は降らないから傘は必要ないか―そのどちらかです。そしてすでに降水確率がわかっているのならば、この指数には付加価値がありません。

ビール指数

ヤフー天気予報の一番下には、天候とは直接的に関係がなさそうな面白い指数があります。これはビール指数で、その日にビールが飲みたくなる度合を表わしています。数値は、気温、気圧とその他の指標をもとに計算されています。この指数は、2000年代初頭以来、日本気象協会によって計算され、なんと一日に5回も更新されています。日本では猛暑であるほどビールがおいしいと云われており、これに応じて、気温が高いほどこのビール指数も高くなります。これは確かにその通りで、暑い日に飲酒すると酔いが早く回りますし、それに加えて、アルコールは体から水分を奪うので脱水症状になりやすいです。

このような指数が、猛暑のビール消費量を促進していることは、実のところ本当に意味があるのでしょうか。そして、なぜ「日本酒指数」がないのかも疑問です。

合計20にも及ぶ様々な生活指数

日本気象協会のウェブサイト上(https://tenki.jp/)には、合計20にも及ぶ生活指数があります。気温を指標としてどれだけよく眠れるか、どれだけアイスを食べたくなるか、どれだけお出かけに適した天候か―などといった指数がこの中に含まれています。これら全ての指数は、規定の方法によって数値が計算されており、毎日何度も更新されています。

7月17日のアイス指数―西日本の方がアイスをおいしく食べられます。 (出典 https://tenki.jp/indexes/ice_cream/)

これらの指数の多くは、天気予報で実際に採用されることはめったにありませんが、日本気象協会がどのような計算方法で指数を割り出しているのかは興味深いです。

日本の天気予報で取り上げられているこれらの生活指数についてどう思われますか?ビアガーデンに行くために、ビール指数が最も高い日が来るのを待ち望む…なんてことがあるのでしょうか?

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