番外編・日本に一時帰国して逆カルチャーショック
目次
先日まで子供たちの学校の休みを利用して約2週間、日本(大阪)に一時帰国していました。(ちなみにドイツの学校の休みは、交通機関や道路の混雑を防ぐために、各州によって休みの時期がずらされているという、優れたシステムになっています。)
私はドイツ生活が長いので、日本に一時帰国すると逆にカルチャーショックを受けることのほうが多く、今回は、番外編として久しぶりに日本に帰国して驚いたことを書いてみたいと思います。
驚いたこと
驚いたこと・その1「電車やバスが定刻通りにやってくる」
日本人にとっては当然のことなのですが、海外に住んでいると、日本の電車やバスの正確性は「まさに奇跡」ですね。
ドイツ鉄道は、昔は今ほどひどくなかったようですが、近年は老朽化したレールの修復工事等々を理由として、列車の遅延は日常茶飯事となっており、電車のダイヤが乱れることはフツーのことなのです。(涙)。
しかもドイツではストライキもよく行われるので、電車やバスが走らない。。。という日も珍しくありません。
ホント、公共交通機関を日々の通勤や通学に利用している多くの人たちにとって大迷惑な話です。
またドイツでは電車やバスの中で、「あ~お腹がすいたぁ」とパンを食べたり、グループでビール(!)を飲んでいる人も普通にいるため、座席が汚いこともよくあるのですが、日本の近距離電車やバスでは、車内で誰も食事している人がおらず、座席もとっても清潔で、日本人のマナーの良さにビックリしました!
驚いたこと・その2 「外国人観光客の多さ」
ニュースでオーバーツーリズムについて知ってはいたものの、実際、外国人観光客の多さにビックリ!
私は大阪に滞在していたのですが、大阪メトロに乗っていても、中国語、韓国語、英語、ベトナム語、ドイツ語、フランス語、インドネシア語が毎日耳に入ってきて、「え!?ここは大阪?」と驚き。
大阪の観光名所の道頓堀(グリコの看板で有名)に降り立つと、そこは外国人観光客で溢れかえっており、たこ焼きも8個入りで1000円という「ぼったくり」価格やん!
なので観光名所は避けて、市内の下町の店に行ってみると、そこは日本語ができる日本通の外国人のお客さんで席が埋まっていました。
皆、海外から美味しい日本食を求めてやって来てるんですねえ。
ちなみにドイツのレストランでは、水やお茶は無料で提供されないので、注文しないといけません。ご飯やみそ汁が「おかわり自由!」なんて胃袋に優しいサービスもありません。
それにチップも払うので、ドイツで外食すると(特に美味しくないのに)、日本よりもかなり高くなります。
ホント、日本は何食べても美味しい!ドイツでもラーメンは大人気なので、本場日本のラーメンを求めて日本を訪問するドイツ人も沢山います。
残念だったこと
残念だったこと・その1「無駄なプラスチック包装が多い」
日本のスーパーでは、袋は有料となっているけど(ちなみにドイツではスーパーのプラスチック袋の有料化は2016年から)、商品がとても丁寧に個別包装されていたり(ドイツで一枚一枚個別包装されているクッキーなんて見たことない!)、雨が降れば、店先には濡れた傘を入れるためのビニール袋が提供されていたり(ドイツ人は多少の雨なら気にならないので傘をささない)、日本で買い物をして家に戻ると、「ドイツに居る時よりも、プラスチックを沢山持ち帰った」気がし、日本で買い物をすると、プラスチックのゴミの量が随分多いと感じました。
残念だったこと・その2 「日本のペットショップ」
ドイツで犬を飼っている身として、やっぱりショックだったのは「日本のペットショップ」。
狭いゲージに子犬や子猫が入れられて、人々がウィンドウショッピングをするように「商品」を眺めていく様は、ドイツでは考えられない光景です。
動物保護法が整備されているドイツでは、犬や猫は直接ブリーダーや保護団体から責任を持って譲り受けるという文化が浸透しており、また犬を飼う場合は、役所に登録して毎年犬税も納めないといけません。
責任が生じるので「ペットショップで見かけて可愛かったから、衝動買いした」ということにはなりません。
最近は日本でもキャリーバッグにペットを入れて電車に乗車したり、デパートに同伴させたりすることが可能になっているみたいですね。
ドイツでは普通にレストランや電車内に犬を同伴できることが多く、ペット先進国だなぁとつくづく思いますが、ドイツでも先人達の努力がなければ、社会の理解を得られなかった訳なので、日本のペット事情もこれから変化していくはずだと思います。
他にも色々逆カルチャーショックを受けたのですが、また別の機会に書いてみたいと思います。ありがとうございました!
大阪育ちの日本人。ベルリン自由大学卒業。現在ドイツ・コブレンツ在住。趣味は山登り、テニス、アスリート飯作り。担当する新シリーズ「住んでみてわかったドイツ」では、ドイツ居住歴16年の経験を生かして、現地からの生情報をお伝えしたいと思います。皆様からのリクエストや感想もお待ちしてます!
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