会長のドイツ出張ブログ ③
デートスポットHackerbrückeの夕陽!

Seawus !

トランスユーロ会長の加藤です。

今回の出張でミュンヘンには一週間ほど滞在しました。その間、滞在したホテルは、ミュンヘン中央駅からArnulstrasseに沿って西へ向かって1km弱の距離にありました。最寄りの駅はホテルから200mほどの距離のあるS-Bahnの「Hackerbrücke駅」(ハッカーブリュッケ駅)です。

 

Hackerbrücke

 

滞在中はほぼ毎日ホテルからこの駅まで歩き、ここからS-Bahnを利用してミュンヘン中心部に出ていました。ミュンヘン中央駅まで一駅という近さです。

もちろん、ここには「Hackerbrücke(ハッカー橋)という立派な橋があります。この橋は、ミュンヘン中央駅から延びるドイツ鉄道(DB)やS-Bahnの幾重もの線路を南北に跨いでいます。S-BahnのHackerbrücke駅は、ちょうど橋の真ん中辺りにあり、階段でホームへ降りられるようになっています。

Hackerbrücke橋の下にあるS-Bahnのホーム

 

今回の私のセミナーの会場となったTBK事務所のオフィスは、このHackerbrücke橋を渡って徒歩5分ほどの所にありましたので、セミナー当日は勿論ホテルからこの橋を渡って徒歩で往復しました。ミュンヘン滞在の一週間ほぼ毎日この橋を利用していたので、なんだか妙に愛着が沸いてしまったのですが、実はこの橋、地元ではデートスポット(Treffpunkt)としてもけっこう有名な洒落た橋なのです。というわけで、今回はそんな私の地元のデートスポット「Hackerbrücke」をご紹介したいと思います。

 

 

Hackerbrücke駅ホームから橋への階段

 

19世紀に作られた歴史的な鉄構造物

 

Hackerbrücke橋は、19世紀に造られた錬鉄製の凜々しいアーチ構造の橋です。橋の上部構造には両側にそれぞれ長さ29m、高さ8mのアーチが合計6つ連なっており、橋の全長は186mです。アーチ列の内側にある自動車用の道路の幅は約7mで、アーチ列の外側に歩道が装備されています。第2二次世界大戦の際、大きな損傷を受け、1953年にようやく再構築されました。

 

橋の名前の由来は、この橋の近くに居を構えていたミュンヘンの醸造所Hacker-Pschorrにあります。

 

両側に6つのアーチが連なるアーチ列構造の橋

 

Hackerbrücke駅ホームから見たHackerbrücke橋

 

Wiesn(オクトーバーフェスト)の最寄り駅

 

ミュンヘンでは毎年秋にWiesn(ヴィーズン=オクトーバーフェスト)が開催されます。会場があるテレージエンヴィーゼ(Theresienwiese)は、「Wiesn」という呼び名の由来となっており、私がセミナーを開催したTBK事務所オフィスの目の前に広がっています。Wiesnの開催中は多くのお客さんがHackerbrücke駅を利用してゾロゾロと徒歩で会場へ向かいます(夜間や週末は歩行者天国)。夜は酔っ払いながらHackerbrücke駅に向かって帰路につくお客さんも多いようで、S-Bahnは酔っ払いで一杯になるそうです。Wiesnの会期中、S-Bahnは風船の持込み禁止(架線と接触するとショートする)、自転車等の大きな荷物も原則お断り、だそうです。

 

 

買い物にも便利なHackerbrücke周辺

 

Hackerbrücke駅に隣接して、ドイツ国内外の大都市間を結ぶ長距離路線バスの中央バスターミナル(ZOB)があります。ターミナルビルには銀行、スーパーマーケット、ドラグストア、パン屋、マクドナルド等、様々な店舗が入っています。

 

私もミュンヘン中心部での仕事を終えてホテルに帰る際には、必ずこのターミナルビルに立ち寄って買い物をしました。特にスーパーマーケットのLiDLには大変お世話になり、夜は缶コーラや美味しいビールが渇いた喉を潤してくれました。

 

買い物にも便利なZOBバスターミナル

 

スーパーマーケットLiDLとパン屋IHLE

 

 

Großstadtromantik mit perfektem Sonnenuntergang

完璧な夕陽を拝める大都会のロマンティックなデートスポット

 

さて、そんなHackerbrückeですが、最近では違った一面も持っているようなのです。私も何度かこの橋を利用するうちに気づいたのですが、特に夕暮れ時になると橋上部構造のアーチを横切る横桁の上に、なんと多くの若者がよじ登って座っているのです。横桁はちょうど人が座り易く平らな形をしているので、若者達はまるでベンチに座るように腰掛けてくつろいでいます。

 

アーチの横桁に座る多くのMünchner

 

最初は、何故こんな高い所によじ登って座っているのか理解できませんでした。S-Bahnから降車して駅の階段を上って橋を見上げると、決まって多くの人が横桁の上に座ってジュースやビールを飲んだり、パンやお菓子を食べたりしています。なので、若者たちが、おやつタイムに飲食用のベンチ代わりにここを使っているのかと思いました。でも、よく観察すると、ここに人が集まるのは決まって晴れた日の夕方なのです。

 

ある日、夕暮れ時にミュンヘン中心部からこの駅に戻ってきたときにようやく気づきました。Hackerbrücke橋は、南北にDBやS-Bahnの線路を跨ぐように延びているのですが、そのおかげでその西側は遠くまで大きく空間が開けているのです。そして晴れた日の夕暮れ時には、橋の上からレール越しにこの空間の中に沈みゆく見事な夕陽が拝めるのです!!

 

Zweisamで美しいサンセットを見ながら過ごすロマンティックなひととき

 

なーるほど、それで多くの若者達がここに集結しているのですね!

もちろん、デートに限らず、橋の上で束の間のんびりとくつろいだり(zwischenchillen)、ビールを飲んだり、友達とおしゃべりしたりする場所として多くの人々に利用されているようです。

 

夕暮れ時に太陽が西の地平線へ沈んでいく様子を見ながら恋人や友達と一緒に橋の上でビールやジュースを飲んで至極のひとときを過ごせます。いつ誰が気づいて始めたことなのかは定かではありませんが、仕事や学校の帰りに夕陽を見ながら一息つく至極の時間を過ごせるスポットですね!

 

地元のニュースサイトBR24でも新しい都会のデートスポットとして紹介されていました。

 

Großstadtpoesie mit perfektem Sonnenuntergang

 

私も一度、横桁の上に登ろうかと思いましたが、いざ昇ろうとすると思いのほか高い所なので躊躇してしまいました。今思うと多少のリスクを背負っても(たとえ落下してドイツで終わってしまったとしても)チャレンジするべきだったと後悔しています。

 

その代わりに私は、ミュンヘン市内を歩き回って1日17000歩のドイツ滞在中の最高歩数を記録した日の夕暮れ時に、橋に繋がる中央バスターミナル(ZOB)の2階バルコニーからHackerbrücke橋越しに夕陽を眺めました。バイエルンの地平線に沈みゆく夕陽は、橋の上に座っているカップルたちの美しいシルエットを浮かび上がらせ、素晴らしく感動的でした。スーパーLiDLで購入したコーラがめっちゃ美味しかったです。

 

次回再びミュンヘンに行く機会があれば、今度こそ絶対にこのHackerbrückeの橋によじ登ってMünchnerと一緒にバイエルンの夕陽を眺めたいと切望しています。。。。。

 

冬のHackerbrückeは一体どんな様子なのでしょうか?

相変わらず夕陽を眺めるデートスポットとして利用されているのでしょうか?

雪景色を眺めながらホットワイン(Glühwein)を楽しめるのでしょうか?

どなたか冬のHackerbrückeの様子をご存知の方いらっしゃいませんか?

もしいらしたら是非情報をご提供くださーい!!(._.)

Pfiaddi !


参考ホームページ

Rund 300 Passagiere aus Regionalzug in München evakuiert | BR24

Treffpunkt Hackerbrücke: Münchner Großstadtromantik mit perfektem Sonnenuntergang | BR24 – YouTube

 

Comments

(2 Comments)

  • Ken

    Hackerbrücke橋を知りませんでしたが、夕日とのコラボレーションはキレイですね。見てるだけで行ってみたくなりました。それにしても加藤さんも躊躇する様なHackerbrücke橋の横桁、いったいどれぐらいの高さがあるのか気になります。

  • Rockin' KAT-TON

    Kenさん、今回もコメントありがとうございます。Hackerbrücke橋の横桁ですが、写真からは分かりづらいかもしれませんが、思いのほか高いです。簡単にヒョイッと登れる高さではありませんね。でも次回は絶対あそこによじ登って夕陽を見ながらビールを飲もうと思っています。Kenさんもミュンヘンにいらした際は是非!☆

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