会長のドイツ出張ブログ ①(後)
35年振りのミュンヘンで驚愕の面割れ!:
「トランスユーロの加藤さんですか?」事件!
目次
前回の『会長のドイツ出張ブログ①(前)』に続いて、今日はその後編をお届けします。
ミュンヘンのお土産屋さん
お土産屋に飛び込んだ理由の一つは、私は今回の出張で訪れた各都市のオリジナルのAufkleber(ステッカー)を集めようと思っていたからで、お土産屋であればきっとミュンヘンやバイエルン州のオリジナルステッカーを置いている違いないと思ったからです。
最初に対応してくれたのはドイツ人の店員さんでしたが、レジに日本人とおぼしき店員さんがいらして、その方がいきなり「何をお探しでしょうか?」と日本語で尋ねてきました。私がAufkleberを探している旨を伝えると親切に幾つかのAufkleberを出してくれました。
今回ドイツに来てみて感じたことは、日本人が全然いないということです。
超円安の時期とも重なって日本人は海外旅行を控えているのかもしれませんが、それにしてもミュンヘン中央駅から歩いてきて、35年前なら多くの日本人とすれ違った記憶がありますが、今回は日本人らしき人には全然遭遇しませんでした。
なので、お土産屋さんに入って日本人店員さんがいらしたことに非常に驚きを覚えました。
ついに衝撃の面割れ事件発生!
その日本人店員さんは私の顔を見て「ドイツにお住まいですか?」と尋ねてきたいので、「いえいえ、ちょうど日本から到着したばかりです。でもドイツ語の仕事でミュンヘンに来たんですよ」と答えると、なんとその店員さんは;
「ドイツ語の仕事といえば、特許翻訳ですよね!」
とおっしゃったのです。
これには正直かなり驚きました。ドイツ語の仕事と聞いて「特許翻訳」を思い浮かべるという奇特な人にこれまで出会ったことがありません。なぜそんなことをおっしゃるのかと尋ねてみると、「実は私、少し特許翻訳を勉強しているんです。」とお答えになり、ますます驚きは増すばかりです。
ところが、特許翻訳と聞いて狼狽える私を見つめながら、その日本人店員さんは追い打ちをかけるようにさらに衝撃的な問いを発したのです!
「あれ、もしかしてトランスユーロの加藤さんですか?」
ひえっーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!
なんでなんで??
なんでオレを知っているの???
オレ、何か悪いことした????
オレ、ミュンヘンは35年振りなんですけど、なんでなんで???
人生では色々と驚かされる出来事に遭遇しますけど、今回は35年振りのミュンヘンの地で自分のことを知っている人などいるわけがない、と無意識に高をくくって油断していたせいもあり、これはかなり衝撃的でした。まさか35年振りに訪ねたミュンヘン初日に面が割れるとは!!
店員さんはさらに追い打ちをかけるように、こう宣言なされました;
「このたびはミュンヘンでセミナーを開催するのですよね?私、実はもう申し込んでありますので当日は会場参加させてもらいます!」
いやあ、もうこれには驚愕を通り越して唯々唖然とするばかりでした。
私の同行者などは悲鳴に近い声を上げて気を失いかけています。
我に返った私は気を取り直してこの店員さんに何故私のことをご存知なのかと改めて問い質してみると、この店員さんはUさんといって、なんと4年ほど前に私が主宰したWEBドイツ語特許翻訳入門セミナーに参加した経験があるそうです。そしてセミナー参加後も特許翻訳の勉強を自力で続けていらしたそうです。
そういえばあのとき、たしかにミュンヘンから参加した方がいました。それがUさんだったのですね。
いやあ、こんなことってあるのでしょうか?
35年振りに訪れたミュンヘンでたまたま偶然入ったお土産屋さんで見知らぬ店員さんに正体がバレ、しかも店員さんは元受講生さんで、しかもしかも今回のセミナーにも申し込んであるなんて!!
店員Uさんとの衝撃的な遭遇のおかげで、私はすっかり浮き足だってしまい、その後35年振りにMarienplatzを訪れ、快晴の青空の下、新庁舎の勇姿を望みましたが、なんか気持ちが落ち着かない状態が続きました。Uさんとはその後セミナーの当日に再び会場でお会いし、私はUさんとのこのサプライズな出会いをセミナー冒頭のつかみネタとして披露し、Uさんは私の脱線気味のセミナーを最後まで楽しんでくれました。ミュンヘンを去る前日にも再びUさんのお土産屋さんを訪れ、Abschiedの挨拶を交わすことができました。
これは偶然 or 必然??
Uさんとの遭遇は私にとって全く想定外の予期せぬ衝撃的な事件でしたが、日本から遠く離れたミュンヘンの地でお土産屋で働きながら特許翻訳の勉強を熱心に続けているUさんと出会えてとても感謝しています。今回の私の35年振りのミュンヘン訪問の意義を考えると、決して偶然の遭遇とは思えず、何かドイツ語の神様に導かれた必然のロックな出会いであったような気がします。
私が最初にミュンヘンの地に降りたってペンパルMに出会ってから約35年の歳月が経ちました。その間、ペンパルMが日本にいる私を訪ねに来たり、私の父がドイツ出張の際に彼女の家族を訪ねたりと暫く交流が続きましたが、残念ながらその後、ちょっとしたすれ違いもあってMとは音信が途絶えてしまいました。。。。。
将来再びミュンヘンを訪問する機会があれば、ドイツ語の神様は次は一体どんなロックな出会を用意して待ち受けているのか。。。。。『君はロックを聴かない』を聴きながら思いを馳せています。
Liäbs Gruessli
Comments
(2 Comments)
セミナーに参加される方とお土産屋さんで出会うなんて、しかも店員さんだったのが本当に衝撃的ですね。今後の加藤さんのロックな出会いも楽しみにしてます。
コメントありがとうございます! はい、今回はかなり衝撃的な出会いでした。次回はどんなロックな出会いが待ち受けているか楽しみです。もしよろしければミュンヘンにお出掛けの際は是非Uさんのお土産屋さんにお立ち寄りください。そして「あ、もしかして特許翻訳をお勉強しているUさんではないですか?」と尋ねてみましょう!
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