会長のドイツ出張ブログ ①(前)
35年振りのミュンヘンで驚愕の面割れ!:
「トランスユーロの加藤さんですか?」事件!
目次
Grüezi mitnand !
トランスユーロ会長の加藤です。
ようやっとコロナ禍も落ち着いたようなので今年は10月にドイツ出張を敢行しました。
主な目的はミュンヘンの名門特許事務所にて『ドイツ語固有の技術用語の翻訳』というテーマで初の海外セミナーを開催することでした。本セミナーについては別の記事でご紹介しておりますのでそちらをご覧ください。
今回の出張は私にとって久しぶりのドイツとなりましたが、ミュンヘンに至っては実に約35年振りの訪問となりました。せっかくの久しぶりのドイツですから、移動の合間などで私が体験した出来事をブログ記事にして皆さんにご紹介しようと思います。
まず第1回の今日は、35年振りに訪れたミュンヘンで私が体験した驚愕の面割れ事件についてお話ししようと思います。
ドイツのペンパル
思えば前回のミュンヘン訪問は大学の卒業旅行のときでした。
超不真面目な学生だった私は、4年生のときに専門単位ゼロという驚異の単位欠乏状態となり2年間の留年を余儀なくされました。しかし、自慢ではありませんが、この最後の2年間だけは起死回生を狙ってけっこう真面目にドイツ語を勉強しました。そのときに最初にやったことがドイツに『ペンパル』(pen pal)を作ることでした。
若い人にとっては『ペンパル』とは聞き慣れない言葉だと思いますが、ようは『ペンフレンド』のことです。
『えっ、ペンフレンドって何ですか?』と問われると窮してしまいますが、ようは『文通友達』のことです。
当時はもちろんEメールやLINEやWhatsAppのような気の利いたツールはないので、文字のコミュニケーション手段と云えば基本は手紙でした。短絡的な私は、マジでドイツ語勉強に打ち込むなら、まずは本場ドイツと繋がらなくてはいかんと思ったわけです。なんたって語学は人類間のコミュニケーションの手段ですからね。
文通と言ってもドイツとのやり取りには航空便を使って5~7日ほどかかりますので、こちらから手紙を書いてドイツに送っても返信が届くのは早くても2~3週間はかかりました。メールやLINEのようにライブでやり取りすることはできませんので、当時は相手からの返信が届くまでの数週間をハラハラドキドキしながら待ちます。でも、その分、返信が届いたときの感激はひとしおでした。とてもロマンに満ちたコミュニケーション手段だったと思います。
当時私にはドイツに2人の女性ペンパルがいました。一人はドイツ北部のDiepholzという小さな町に住んでいて、もう一人はミュンヘンの北に位置するIngolstadtという町に住んでいました。Diepholzに住んでいるペンパルとの30年振りの感動の再会劇については、改めて別のブログ記事で詳しくご紹介する予定です。
35年前のミュンヘン訪問
さて、文通を初めて2年後、私が大学6年生のとき、卒業を直前にして初めてドイツへ旅行することになりました。もちろん、2人のペンパルにも会う予定です。最初に会うのはIngolstadt在住の女性ペンパルMです。私は留年の2年間、チューリッヒ出身のスイス人の母と日本人の父を持つ先生にドイツ語の指南を受けたこともあって、最初に足を踏み入れるヨーロッパの地は、スイスのチューリッヒ(Zürich)と決めていました。美しいチューリッヒの街を観光してからドイツのペンパルに会いに行く計画を立てました。
余談ですが、実際にチューリッヒに到着してみると、当時はエイズが流行していて、中央駅近くの公園には薬物用の注射針(エイズ蔓延を防ぐため政府が無料配布していた!)がたくさん落ちていて、かなりヤバい状態だったのでちょっとショックでした。
そんなチューリッヒを脱出して、私はペンパルMに会うべく、鉄道で5時間かけてミュンヘンへ移動しました。チューリッヒからの特急がミュンヘン中央駅のホームに滑り込むと、ペンパルMが私を出迎えにきてくれていたので、私がミュンヘンに初めて降り立ったのは、ペンパルMとの初対面の瞬間となりました。
35年後のミュンヘン訪問
そして2023年10月、私は約35年振りにあのときと同じミュンヘン中央駅のホームに降り立ちました。構内の様子が35年前と同じであるかどうかは判りませんでしたが、ヨーロッパ各地からの国際特急や、ドイツ各地からの列車が発着する、行き止まり式の巨大なターミナル駅(Sackbahnhof)の雰囲気は変わっていないと感じました。DB(ドイツ鉄道)の番線だけでも32線にものぼる駅構内の広大さは圧巻です。
その日はまだ時間が早かったので、そのまま駅を出て35年前と同じ道を辿って新市庁舎があるMarienplatzを目指して歩くことにしました。駅を出て東に向かって歩き、地下道をもぐって大きな交差点を越えて再び地上に出ると、どこか見覚えのある風景が!
目の前には大きな門があります。あ、これはカールス門だ!たしかに35年前にこの門をくぐり抜けた記憶が蘇り、感激!!
そして10月だというのに晴天で気温は20℃を超え、半袖短パンの観光客も目立つ中、そのままNeuhauser Strasseを進んでいくと、もの凄い人人人!
国際色豊かで一体どこの国に来たのか分からないほど。通りに沿ってお店が建ち並んでおり、Marienplatzまであともう少しというところで進行方向左側を見ると、Timberlandの隣にHerrmannというお土産屋さんを発見。思わずこのお土産屋に飛び込んでしまったのが運の尽き(?)とは露知らず、陽気に「Hallo !」と挨拶しながら入店しました。
そうなんです、事件はこのお店で起きました。。。。。
Fortsetzung folgt
Comments
(2 Comments)
世界の車窓ではありませんが、加藤先生のこのブログの小さな窓から、ドイツの日常生活の素敵な風景がうわぁ〜と広がっていて、ワクワクします(^^)
素敵なコメントをありがとうございます! このブログの小さな窓から、ドイツ出張中の合間に私が体験したamazingな出来事が少しでもリアルに伝わってくれれば嬉しいです☆
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