ワーホリ決心からドイツ到着まで トラブルまみれの渡航準備
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こんにちは、F. u .Eです。前回は、デュッセルドルフでの現地ワーキングホリデービザ申請のドタバタ劇についてお話しましたが、いかがでしたでしょうか。今回のブログでは、私がワーホリを決心してから、ドイツに到着するまでのドタバタ劇についてお話ししたいと思います。実は、ドイツに来るまでも私は散々トラブルに見舞われました。その問題をひとつひとつ乗り越え、着実に準備を進めてきました・・・と書ければカッコ良かったのですが、そういうわけにもいかなかった厳しい現実をお伝えしますね。
周到な渡独計画も想定外のトラブル発生!
実は、私はもともとドイツに1年間留学した経験がありました。結局その1年だけで日本に帰国し、日本で就職をしたのですが、仕事をする傍ら、ドイツ語の勉強も続けていました。私は語学が特別好きというわけではありません。英語には苦手意識がありましたし、今でも喋るのは得意ではありませんが、何となくドイツ語とは相性が良かったので、ここで勉強を止めてはもったいないと感じていました。
ワーホリの話に戻すと、ワーホリの存在はずっと前から承知していて、就職後もずっと頭から離れませんでした。ですが、ひとまず日本で社会経験を積み、1年間ドイツで問題なく暮らせるくらいお金を貯めてから渡独しようという私なりに周到な計画を温めていました。こういったところは慎重派なのです。そのため、当初から3、4年ほど日本で働く予定でした。3年が経過し、ある程度資金も貯まり、いよいよ計画を実行に移すべく当時勤めていた会社に退職を申し出ようと思い立ったときに最初のトラブルに見舞われたのです。それが、コロナウィルスの世界的蔓延でした。そのため1年渡独を先延ばしすることに決めたのですが、その後も会社とのやり取りなどでグズグズしている間に、今度はウクライナ危機という新たなトラブルも加わって、結局ワーホリ計画は2年ほど延期することになりました。こうして図らずも「ギリホリ」をする想定外の展開になったのです・・・。
どうしてデュッセルドルフなのか?
ワーホリ申請の場所をデュッセルドルフに決めたのは、友人が近くに住んでいるということ、デュッセルドルフは日本人も多く居住しているため、ワーホリのビザ申請が比較的しやすいということが大きな理由です。ワーホリの現地申請の場合、街によっては申請を受け付けていない場合もあるようなのです。さらにもう一つ正直に言ってしまうと、出発のギリギリまで前職の会社で働いていたので、コロナ感染状況やウクライナ情勢に関する情報を細かく精査している時間的余裕も体力的余裕もなく、とりあえずデュッセルドルフという安パイを取ったのでした。
ワーホリ決心! 渡独までに準備したもの
次に出発までに私が日本で準備した書類などをおおまかにご紹介したいと思います。
ただし、こちらは、あくまで当時の私のケースなので誰でも当てはまるわけではなく、人によっては不要な書類や、逆にさらに別の書類が必要になる可能性もありますのでそこは注意してくださいね!まずはコロナ関連で言うと、ワクチンの接種証明書。ワクチン接種後、接種券を受け取った日本の自治体の担当部署に申請をして英文の接種証明書を発行してもらいました。ただし結局この証明書を見せたのは、日本の空港でチェックインするときだけでした。今まで日本以外で取り出したことは一度もありません・・・。
そしてビザを現地で申請するための書類です。最終的に提出したものは、現地の外国人局とのやり取りで指示されたものになりますが、日本では事前にネットで調べた下記の書類を用意しました。
- 申請書(結局、ドイツでの住所が決まってから書き直しました)
- 残高証明書(Wiseの残高証明で大丈夫でしたが、判断は外国人局の担当によるかもしれないので、お気を付けください)
- 保険の証明書
- パスポートのコピー
- 往復の航空券
- ビザ用写真
その他、細かいことをいうと、私の場合は日本での保険の見直しや、年金関係の書類、イデコの手続きなどもあったため、退職から渡独までの短い期間に必要な処理が山積みでした。
上記の手続きは、退職後でしかできないものもあるので、もし皆さんがお仕事を辞めてから渡独をしたいのであれば、退職から日本出発までの期間は、余裕を持ってできれば2、3カ月ほど確保したほうが無難かもしれません。
前回のブログでもお話ししましたが、日本を出発する日程を決めてから、航空券を購入したのもかなりギリギリでした。そのため、渡独前に決めておきたかったことが、なかなか決められず、ドイツに行って路頭に迷わないか心配は募るばかりでした。その1つがWohnung探し(家探し)です。しばらく友人宅に居候させてもらう約束はしていましたが、なるべく日本にいる間に決めてしまいたいと思い、渡独前にデュッセルドルフの物件情報を見て、コンタクトを取ったりしていました。しかし渡独の日程が決まらないため希望入居日がはっきりしない、オンライン見学はできるものの、周辺環境がイマイチよく分からないなど、ここでもいくつかのトラブルが発生し、結局Wohnungについてもドイツに着いてから探すことにしました。私が住む家を見つけた経緯はまた別の記事でお話ししますね。
最難関の航空券手配にもトラブル発生!
現在とは状況が変わっているので、あまり参考にならないかもしれませんが、航空券の購入についても少しお話したいと思います。私が航空券を取得したのは、出発のおよそ1カ月前です。最初は、節約のために乗り継ぎ便や格安チケットを探していましたが、こういう状況下なのでなるべく直行便を利用して安心して飛びたいと考えなおし、日系の航空会社のチケットを取りました。しかし、ご存知の通り大手日系航空会社のチケットは、決してリーズナブルとはいえない金額なので、絶対に失敗したくありません。おそらくあらゆる準備作業の中で、この航空券の購入ボタンを押すまでが、もっとも時間と勇気を要しました。
チケットを調べていた当時の直近の便は、ロシア・ウクライナ情勢の影響によりロシア上空を飛べず、ドイツへの直行便はすべて欠航になっており、乗り継ぎを経てドイツに到着する航路となっていました。しかし私が予約した便は、予約時点ではまだその案内が出ておらず、ひとまず「直行便」となっていました。おそらくルート変更になるだろうと予想はしていましたが、案の定、出発の2週間ほど前に、ルートがロンドン経由に変更になったと連絡が来ました。しかし、ここでもトラブルが発生。サイトでチケットを確認すると、ロンドンまでのチケットしか表示されません。メールの案内では、便変更の了承をするように書かれていましたが、その画面にすら行けませんし、そもそもロンドンまでで良いわけがないので、一体どうしたら良いのやら・・。フライト変更などは初めてなので、「フランクフルトまで連れて行ってくれないことなんてあるの?」と不安に思い、時間があれば毎日のように航空会社に電話でコンタクトしようと試みましたが、なぜか一向につながりません。仕方なく、直接チケットセンターまで出向くことにしました。センターで担当者に話を伺うと、やはりロンドンからフランクフルト行きのチケットは取れていなかったらしく、その場でフランクフルト行きの便の席を予約してもらいました。放っておいたら本当にロンドンまでしか行けなかったのかは不明ですが、こういった場合は行動あるのみですね!こうして無事に私のおよそ20時間にわたるロングフライトが確定したのです・・・。
日本出発日にもトラブル発生!
ロングフライトとはいうものの、実際はロンドンで5時間弱の乗り継ぎ時間がありました。乗り継ぎは初めてだったので不安でしたが、ゆっくりヒースロー空港内を楽しむのも良いかと思い、事前に空港名物などを調べてはワクワクしていました。しかし、私は本当に旅に出るとよくトラブルに見舞われるのですが、今回もご多分に漏れず、いよいよ出発日となって空港へ行くと、なんとロンドン行きのフライトの出発が、2時間半遅れとなったのです。遅延の理由はここでは割愛しますが、これによってロンドンでのゆっくりタイムがハードモードの様相を呈してきました。でも、あの時点ですでに乗り継ぎが出来なくなった方もいると思うので、私はまだツイていたほうだったのかもしれません。とにかくその後、2時間半遅れの深夜になんとか日本を出発し、しかもロシアを避けた通常外の飛行コースを辿ってヒースロー空港に到着しました。到着後、空港内の案内に沿ってフランクフルト行きのゲートに向かったのですが、さすがイギリス最大の空港だけあって、ゲートまでがやたら遠い・・・到着ターミナルとドイツ行きの便のターミナルが離れていたので、シャトルバスに乗って移動し、検査を受け、さらに歩き続けてようやく搭乗ゲートに着いた時には、フランクフルト便の出発30分前でした。辛うじてトイレに行く時間だけは確保できましたが、空港カフェでコーヒーを飲んでゆっくりくつろぐという私の目論見は敢えなく泡と消えました・・・。
このような感じで、ドイツにやって来るまでも散々トラブルに見舞われてドタバタとしていました。やはり海外で長期滞在するとなると事前準備が沢山必要です。私だけではないと思いますが、特にこのような状況下で渡航するとなると不安は際限なく膨らみますし、準備することも雪だるま式に増えていきます。インターネットで調べても、情報があふれていて何が正解なのか分からなくなることも、あれやこれやと心配して準備するのはもう面倒だ・・・と全てを投げ出したくなることもしょっちゅうありました。でも現地に着いてからも大変なことは多いですし、思い通りにいかず不安やストレスを感じることも日常茶飯事です。なので私のように、何でもかんでも現地に着いてからやってしまえ、という方法も有りですが、自由に動ける日本にいるうちに十分に時間をかけて準備ができていれば、現地に着いた時の不安をもう少し軽減できていたのではないかなと思っています。ワーホリビザの申請やドイツ滞在の参考に、という趣旨のブログですが、準備の大切さを再認識してもらいつつ、トラブルが起きても何とかなるんだ、と反面教師的に読んで楽しんでいただければ幸いと、今回のブログ記事を書いてみて改めて思った次第です・・・。
参考URL
ワーキングホリデー・ビザ – ドイツ外務省:https://japan.diplo.de/ja-ja/service/wh/957786#content_3
シューマンをこよなく愛する東京出身の日本人。ドイツのクラシック音楽に興味をもったことがきっかけとなり、大学でGermanistikを勉強し、5年間の社会人経験を経て、現在はデュッセルドルフにてワーホリ滞在中。久しぶりのドイツに戸惑うことも多いですが、ワーホリ取得やドイツでの生活にまつわるホットな情報を皆さんにお伝えできればと思います。ドイツ滞在中は趣味の音楽鑑賞とドイツミステリー文学漁りにも手を伸ばしたいと思っているので、おススメなどありましたらぜひ情報をお寄せください!
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