日本の食事はホントに健康的？

これまで日本の食事がいかに健康的かということをいくつかの記事で紹介しましたが、それはあくまでも、多様な食材を使用して調理された伝統的な日本料理のことです。日本の食事でも、食べる物によってはむしろ不健康になってしまいます。

日本にもファストフードがある

 

最近では日本でも、マクドナルドやバーガーキングといったチェーン店が至る所に見受けられます。このようなファストフードのメニューは他の国とほとんど違わず、健康的とは言えません。他にも、ほんの数分で食事を済ませることができることから「日本のファストフード」と言える吉野家や松屋といった牛丼チェーン店がありますが、提供されるメニューは、多めのご飯と、脂肪分の多いお肉に、ほんの気持ち程度の野菜が添えられたものがほとんどです。これではとても健康的な食事とは言えません。

お弁当の中身も要注意

 

お弁当は外出先でも食べられる健康的な食事ですが、それは自分で調理し、食材選びにも気を配った場合のみ云えることです。日本の鉄道駅には、「駅弁」と呼ばれる出来合いのお弁当を販売する売店がたくさんあります。このようなお弁当は、何時間も冷蔵されずに棚に陳列されています。それでも美味しく食べることができる状態が保たれているのは、相当量の添加物が含まれているからです。

コンビニは健康的な商品が少ない

 

コンビニではお弁当はきちんと冷蔵棚に陳列されており、毎日新しいものが入荷されます。しかし、ここでもほとんどのお弁当の中身はご飯、麺、揚げ物が占めていて、野菜はほんの少量しか入っていません。コンビニでサラダを選んだとしても、糖質の高いドレッシングが付いているので安心はできません。

パンや焼き菓子の棚も要注意です。ジャムやカスタードなどの甘いフィリングで出来た菓子パンがほとんどで、これらは焼き立てではなく、添加物の使用によって長時間保存可能になっています。さらに、どのコンビニにも必ずといって良いほど甘いお菓子やスナック菓子が並んだ大きな棚がありますが、健康的な食生活をしたい人はここも避けた方が良いと思います。

自動販売機の甘い飲み物

 

日本のスーパーマーケットやコンビニでは、たくさんの種類の無糖のお茶が販売されており、このような無糖のお茶は健康的な食生活にぴったりです。一方で、いろんな色や味の甘いソフトドリンクも多数販売されており、これらには大量の糖分が含まれています。自動販売機のドリンクも同様ですので、日本にはいつでも、どこでも、糖分を含んだ飲み物が手に入る環境があります。

手軽さで人気なカップ麺

 

日本では熱いお湯を注ぐだけで作れるカップ麺がとても人気です。様々な種類や味のカップ麺をスーパーマーケットで購入できます。しかもカップ麺は、とてもお手頃な値段です。でも、カップ麺は本来、時間がないときなどに限ってたまに食べる食品のはずです。残念なことに日本人は仕事に追われて時間がない人が多いため、そのような商品に手が伸びやすいようです。日本即席食品工業協会が実施した調査によると、20代と30代の男性の約40%が、週１回以上カップ麺を食べているという結果が出ました。

このように、日本でも不健康な食べ物を摂る機会は十分にあると云えます。そして自動販売機やコンビニにより四六時中不健康な食べ物の誘惑にさらされています。現在、日本ではアメリカやドイツのように肥満が大きな問題にはなっていませんが、1975年以降、日本でも太りすぎや肥満が増加傾向にあります。

皆さんは不健康な食べ物の誘惑に勝てますか？

---

ドイツ語版

記事のドイツ語版はこちらになります。

Japanisches Essen kann auch ungesund sein

---