ドイツでタブーな行動?鼻をすするとティッシュを渡されてしまう!

日本では何気ない行動でも、海外では礼儀に反したり、許されない行動であることがしばしばあります。これもまた文化の違いによるトラブルの種になりそうです。ドイツと日本の習慣、行動様式の違いから生まれるNGな行為には一体どのようなものがあるのでしょう。今回はそんなタブーについてお伝えします。

鼻をすする日本人、大きな音で鼻をかむドイツ人

 

ドイツに滞在したことがある方なら一度は経験があるかもしれません。ドイツでは鼻をすする行為は大変忌み嫌われており、アレルギーや花粉症などで鼻水などがでる場合はきちんと鼻をかむのがドイツ人の習慣なのです。理由はシンプル、すする音が不快で不潔だと感じるからです。ドイツでズルズルと鼻をすすっていると、周りにいるドイツ人が駆け寄りティッシュをくれることもよくあります。ドイツ人はかなり強烈に大きな音を出して鼻をかむのですが、ブーー!!と大きな音がするので何事かと振り向くと、鼻をかんでいた…ということも珍しくないのです。

逆に日本では、鼻を人前でかむことは少し敬遠されますよね。やむを得ずかむ場合も、極力静かに、ちょっと隠れて済ますのではないでしょうか。ここまで対照的な意味をもつ行為も面白いですね。その他にも、ドイツならではのタブーな行動のひとつにナチス式敬礼があります。腕をまっすぐに伸ばし挙手するのはドイツでは絶対にNGで、挙手のときには人差し指をたてて腕をすこし曲げてあげるのがスタンダードです。ナチス式敬礼をしてしまうと罰金を科せられることもあるので、ご注意下さい。

タブーなテーマ

 

ドイツ人はどんなテーマでも論理的に議論することを好むようにみえますが、昨今の調査によるとタブーなテーマも存在するそうです。2019年に行われたアレンスバッハ世論調査研究所(Institut für Demoskopie Allensbach)による「ドイツでのタブーなテーマ」の元に行われた調査によると、ドイツでタブーとされるテーマの第一位は移民問題について(71%)、第二位はイスラムについて、第三位は愛国主義について(Patriotismus)という結果になりました。これらは14個の選択肢から選ばれた三つですが、どれも昨今のドイツの不安定な政治状況を反映しているテーマばかりです。また、過剰なポリティカル・コレクトネスにおける言論の規制にも不自由を感じている人が多く、二人に一人が公共の場での発言や行動に気を付けているとの結果がでました。

日本では政治、宗教、野球の話題は避けるべきと言われることもありますが、昨今のドイツでも話題にするのが微妙なテーマは色々あるようですね。とはいえ、気候保全や、平等、失業問題などその他の深刻なテーマにおいては自由に議論を交わしているとのことです。国によって異なるタブーな話題や習慣を理解して異文化交流をしていきたいですね。


参考HP

 

 

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