ドイツのコンピューターゲーム事情
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世界中、様々な利用端末で楽しまれているコンピューターゲーム。Switch、スマホゲーム、VRゲーム。古いところではファミコン、ゲームボーイなども懐かしいですね。ボードゲーム好きなドイツ人ですが、コンピューターゲームは、どれだけのユーザーと市場が展開されているのでしょうか?日本のゲームも好まれているのでしょうか?
増えるゲーム人口 欧州一のゲーム市場
STATISTAの2020年の統計によると、ドイツ国内でコンピューターゲーム(ゲーム機問わず)をたまに利用するユーザー数は3430万人以上に上り、人口全体の48パーセントにも及ぶことがわかりました。またユーザーの平均年齢も年々高齢化しており、2013年は31歳であったのが、2019年には36.4歳にまで上がりました。最も多い年齢層は50代で、この層のユーザーが増加し続けているとのことです。
一方日本のユーザー人口は、2019年の統計では約4790万人(ファミ通ゲーム白書2020調べ)とあり、ドイツとの差はほぼ1500万人弱にも及んでいます。さらに2020年は新型コロナの影響もあり、日本では5273万人と更に増加していますが、ドイツではそれほど大きな変動はなかったようです。
ゲーム市場はアジア圏が圧倒的に大きく、全体の40パーセント以上を占めており、続く北米で約28パーセント、欧州が20パーセント前後となっています。しかし2018年のゲームユーザーの支出額ランキングでは、ドイツは中国、アメリカ、日本、韓国に次ぐ世界第五位で、47億ドルの支出があり、欧州内では最大の市場となっており、今後もその成長も見込まれています。ドイツ人ってあんまりコンピューターゲームとか好きじゃなさそう…という個人的な偏見がありましたが、これは既に古いイメージなのかもしれませんね。
ドイツで人気のゲームは?
ドイツで好まれている家庭用ゲーム機やソフトには何があるのでしょうか。家庭用のゲーム機で主流なのは、「Playstation4」(ソニー)や「Nintendo Switch」(任天堂)、Xbox One(マイクロソフト)などが挙げられています。しかし昨今では、スマホでのゲーム利用が増加し、2017年には家庭用ゲーム機を抜いて、最も利用が多いゲーム端末となりました。またソフトに関しても、ダウンロード型及び課金型のゲームでの流通が増加傾向にあるとのことです。
一方ソフトの人気はどうでしょうか? 2020年の家庭用ゲーム機用ソフトの売上ランキングを見てみましょう!第一位はFIFA21(2020年発売)、第二位はAnimal Crossing New Horizons(あつまれどうぶつの森 2020年発売)、第三位はマリオカート8デラックス(2017年発売)、第四位グランドセフトオート5(2017年発売)、第五位コールオブデューティー ブラックオプス コールドウォー(2020年発売)となりました。(日本の2020年の売上ランキングはこちら)
ロックダウンの中、ドイツで楽しまれたゲームTOP5は以上のラインナップとなりました。ドイツで一位のFIFA21は、日本では72位にランクインしているのは興味深い差ですね。一方『あつまれ どうぶつの森』は、日本でもドイツでも愛されているようです。おうち時間が推奨される日々が続きますが、ゲームが、家で過ごす楽しみのひとつであるのは、ドイツでも同じようです。
参考HP
- Gamer in Deutschland Verband der deutschen Games-Branche
- Anzahl der Computerspieler in Deutschland von 2013 bis 2020 STATISTA
- ゲーム業界データ年鑑『ファミ通ゲーム白書 2021』を7月15日に発刊、国内外のゲーム市場を、最新調査による豊富なデータで分析 PRTIMES
- ドイツのゲーム業界における市場調査と購買者調査 JETRO
- Top 20 Games 2020 in Deutschland: Gewinner und Verlierer Games Wirtschaft
これまで【日本人からみると不思議なドイツ事情】、【ものづくりの国ドイツ】を担当してまいりました、HHです。京都生まれ。ドイツ・フライブルク大学卒。留学中に得た経験をもとに、独自のアンテナを張って様々な側面からみたドイツをお伝えしていきたいと思います!皆さまのドイツ文化に関する興味・関心、ブログの感想もぜひ聞かせて下さいね。
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