4月28日はドイツワインで乾杯!

4月28日は『ドイツワインの日』というのをご存じですか?この日は、日本で2012年に日独友好150周年を機に定められた記念日です。日本でもすっかり嗜好品として根付いたワイン。2019年には経済連携協定(EPA)も発効され、ワインへの関税も撤廃され、さらに手短に手に入る時代となりました。しかしワインといえば、フランスやイタリアのもので、ドイツワインは甘口で若干評価が低い印象がします。でもドイツワイン、おいしいですよ!ドイツのワインも歴史は深いのです!

ワイン畑が広がるライン川沿いの丘陵地・ラインガウ
ワイン畑が広がるライン川沿いの丘陵地・ラインガウ

ドイツワインの魅力

 

寒冷地であるドイツですが、国内には13の生産地があり、そのほとんどが南西部にあります。ブドウ栽培においては北限の地ともいわれており、一般的にブドウ栽培は平地では十分な日光を得られないため、川からの日光の反射を用いた川沿いの丘陵地で栽培が行われているため、ライン川、モーゼ川近隣が主な産地となっています。そしてドイツで生産される主なブドウの品種はリースリング(Riesling)で、優美な白ワインで長期熟成にも適しており、世界的な評価も得ています。

生産されるワインは白ワインが多く、ワイン法により、糖度でランク分けされます。ドイツワインと言うと甘い白ワインが頭に浮かぶかもしれませんが、実際には辛口でスッキリとした味わいのものや、まろやかな味のものなど多様な白ワインが存在しています。

赤ワインも生産されていますが、軽めでさわやか、色づきもフランス、イタリア、スペインなどの温暖な地方で生産される赤ワインとは異なり薄目、しかし、それがドイツの赤ワインの個性ともいえますね。

Photo by DalGobboM/ CC BY-SA 3.0

名門醸造所、シュロス・ヨハニスベルクの歴史

 

世界で初のリースリングの生産は、ドイツ・ラインガウ地方にあるシュロス・ヨハニスベルクで始まりました。今日では名門醸造所のひとつと数えられており、このワイナリーのワインは高級白ワインとして名高いです。歴史は古く、西暦817年には既にブドウ栽培に関する記録が残っています。1100年頃にはベネディクト会の修道士たちがこの地に修道院を作り、ブドウ栽培に励んでいました。15世紀に入ると修道院は農民一揆によって破壊略奪されましたが、17世紀には再び教会に買い取られ、貴腐ブドウや遅摘み(Spätlese)のブドウの価値も発見され、ブドウ畑を復興しました。今日、シュロス・ヨハニスベルクには絶景の楽しめるレストラン、ワインショップがあり、一部の敷地が公開されているそうです。美しいワイン畑を見ながら絶品のワインを楽しめるなんて…行ってみたいものです。

ドイツ人の生活の中には、ビールだけでなく、ワインも立派な文化として根付いています。ワインの生産地域では、夏になるとワイン祭りもあちこちで行われ、ひとときの夏をワインと共に過ごす時間は夏の大きな楽しみのひとつです。ドイツワイン、あなたも一杯いかがでしょうか。

 


参考HP

 

 

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