スイスの首都

これまでスイスに纏わるブログを10回書いてまいりました。毎回お読みくださっている方であれば、スイスについて詳しくなられているかと思います。そこで、このタイミングで皆さんにあえて問いたいです。スイスの首都、答えられますか?

スイスの首都を問われると、チューリッヒやジュネーブと答える人によく出会います。確かに、どちらも有名で魅力あふれる街ではありますが、スイスの首都はこのどちらでもなく、スイスの中央付近に位置するベルンという場所です。

 

世界遺産の街ベルン

 

ベルン中央駅を降りたすぐのところに、世界遺産にも登録されているベルン旧市街があります。アーレ川に囲まれたこの旧市街には、中世の雰囲気漂う街並みが広がっています。

ここでは6kmに渡るアーケードを散歩しながらショッピングを楽しんだり、あの天才物理学者アルベルト・アインシュタインが相対性理論を考えたとされる当時住んでいた住居「アインシュタイン・ハウス」を見学することもできます。また、街中を歩くと一際目を引くのが、「Zytglogge (ツィットグロッゲ)」と呼ばれている時計塔。

Zytgloggeというのはスイスドイツ語で、Zytは時間、Gloggeは鐘という意味です。

その他にも、ベルンの旧市街の端にあるNydeggbrückeという橋を渡ったところにBärenPark /熊公園があり、本物の熊に会うことができます。実は、ベルンと熊とには深い繋がりがあり、ベルンを造ったツェーリンゲン公ベルヒトルト5世が最初にしとめた動物が熊(Bär)であったことからベルン(Bern)という名前がついたという伝説が残っています。ベルン州の旗や紋章にもしっかりと熊が描かれていますよ。

さらに、連邦議会議事堂(Bundeshaus)も街中に建っているので、こちらも簡単に見物できます。連邦議事堂前の広場は冬にはスケート場になり、夏場は地面から吹き上げる噴水で涼めるアットホームな空間となっています。

 

 

ベルン州の言葉

 

ベルン州では地域によって話される言葉が異なり、州としてはドイツ語とフランス語の2ヶ国語が公用語になります。割合としては、ドイツ語を話す人の方が多く、州内のフランス語人口は10.1%です。

ちなみに、ベルンで話されるスイスドイツ語は、Bärndütsch(標準語:Berndeutsch)と言い、私が育ったチューリッヒのスイスドイツ語Züritüütsch(Zürichdeutsch)とは発音も、場合によっては単語も異なります。ですので、意味はおおよそ理解できますが、私自身Bärndütschを話すことはできません。関東で育った人が関西弁を話そうとするのと似たような感覚ではないでしょうか。

さて、今回はスイスの首都ベルンを紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。スイスドイツ語に興味のある方は、ベルンの人が話すスイスドイツ語、チューリッヒの人が話すスイスドイツ語の聞き比べもオススメです。

Uf widerluege!
(それでは、また。)

Chuchichäschtli


参考ホームページ

 

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