クリスマスの過ごし方 in ドイツ
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12て、12月真っただ中、日本では師走。みなさま忙しくお過ごしのこととは思いますが、ドイツの12月もクリスマスですので、浮足立った雰囲気です。前回はクリスマスプレゼントを持って来る人物についてお伝えしましたが、今回は、ドイツのクリスマスの過ごし方についてお伝えします。みなさんは毎年どのようにクリスマスをお過ごしでしょうか。日本のクリスマスというと、恋人や友達たちとにぎやかに過ごすイメージですが、ドイツのクリスマスはどのような感じでしょうか。
アドベントとは?
まずは日本では聞きなれないこの風習をご紹介します。アドベントとは日本語で待降節といい、キリスト教におけるイエス・キリストの降誕を待ち望む時節のことを指しています。クリスマスイブ前の4週間にあたりますが、イブまでにある4回の日曜日ごとにアドベンツクランツといわれる4本のろうそくが付いているクリスマスリースに一本ずつ炎を灯す風習があります。最近では日本でもアドベントカレンダーが販売されているので言葉だけはご存知の方もいらっしゃるでしょうか。
ドイツではこのアドベントであるクリスマスまでの準備期間を楽しみます。クリスマスプレゼントやツリーを準備して、クリスマスマーケットではホットワインを味わい、イルミネーションが華やかな街で、1年の最後の時期を存分に満喫するのです。
家族でゆっくり過ごすクリスマス
ドイツのクリスマスは25日が第一クリスマス、26日は第二クリスマスと称して祝日となります。24日が平日の場合には、デパートやスーパーは午前中まで営業していますが、午後にはどこも閉店してしまうので、多くの人が買い忘れた食材やプレゼントを調達に走り回り、街中は人で溢れかえっています。でも午後になるとあっという間に静かになって、いよいよクリスマスの幕開けです。24日の午後から27日の朝までこの静まり帰った雰囲気は続きます。24、25日が一番賑やかな日本とはだいぶ違いますね。言わずもがなクリスマスはイエス・キリストの誕生祭ですが、キリスト教徒でなくてもクリスマスのお祝いをする人は、ドイツで78%だそうです。(deutschland.de調べ)家族でゆっくりと過ごすクリスマスというのがドイツ的な伝統のようですね。
典型的なドイツのクリスマスの過ごし方は、24日の午前中に最後の買い物を済ませ、午後は家でクリスマスツリーの飾りつけ、プレゼントの包装をして、夜のごちそうの準備をします。夕方の早い時間に家族が集合し、歌を歌ったり音楽を奏でたりする家庭もあるそうです。そして食事にはジャガイモサラダや、ローストグース(ガチョウ)や鹿肉などを食べるのが定番です。食事の後は、クリスマスツリーの下に置かれたプレゼントを開ける時間の始まり!子供たちは一週間ほど前からクリストキントにプレゼントのリクエストを紙に書いたりするそうです。教会のミサへ出かける人々も、もちろんいますよ。
25日、26日も家族で散歩をしたり、ボードゲームをしたりとゆっくり過ごすのがドイツ式。よく言われることですが、ドイツのクリスマスは日本のお正月のような過ごし方をして、大晦日が日本のクリスマスのように賑やかに過ごすのです。
あと2週間でクリスマスイブ。あなたはどんな風に過ごしますか?
参考HP
これまで【日本人からみると不思議なドイツ事情】、【ものづくりの国ドイツ】を担当してまいりました、HHです。京都生まれ。ドイツ・フライブルク大学卒。留学中に得た経験をもとに、独自のアンテナを張って様々な側面からみたドイツをお伝えしていきたいと思います!皆さまのドイツ文化に関する興味・関心、ブログの感想もぜひ聞かせて下さいね。
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