ドイツのファストフード インビス

マクドナルド、ケンタッキー、ピザハット。ファストフードはグローバル化の象徴でもあり、世界中どこでも同じシステムで、同じものを食べられるのは便利かもしれません。しかしその土地ならではのファストフードも存在しますよね。日本なら牛丼や立ち食いソバなどがありますが、ドイツのファストフードにはどのようなものがあるでしょうか?ドイツのファストフード実情も気になるところですよね。

ドイツのファストフード事情

 

前述のようなアメリカ系のファストフードはドイツ国内でもあちこちで見かけます。例えば、マクドナルドは日本の一号店の開店と同年の1971年にミュンヘンでオープンしています。統計によると、マクドナルドの国別店舗数ランキングは、一位がアメリカ、二位が中国、三位が日本、そして四位がドイツなのです。

さて、マクドナルドのような世界的なファストフードとは別に、ドイツには様々なファストフードが存在します。これはインビス(Imbiss)といっていわゆる軽食のことを指しますが、ドイツの駅構内や町中、市場などで見かける軽食をとるためのお店を総称しており、ドイツのファストフードといえます。その種類は豊富で、ソーセージ屋、ポテトフライ専門店、魚専門のファストフード店、トルコ系ケバブ店、中華系ファストフード店、など国際色も豊かです。安くて早い、そして立ち食いの店舗も多く、気軽に手早く食事や軽食をとることができます。

ドイツ・ファストフードの王者カレーヴルストはどこ生まれ?

 

様々なファストフードがあるドイツですが、一番人気とされているのは、カレーヴルストのようです。ドイツのファストフードの定番カレーヴルストは、カットされたソーセージに、ケチャップとカレー粉をかけたもので、ベルリン名物とされています。そして、2019年9月4日はカレーヴルストの70回目の誕生日として、ドイツの諸メディアで取り上げられました。カレーヴルストの生みの親とされるへルター・ホイヴァーさんは、第二次世界大戦後にソーセージ屋台を経営していましたが、客足の少ないとある日に、トマトペースト、ウスターソース、カレー粉やその他の香辛料を混ぜたオリジナルソースを作りました。これがカレーヴルストの肝であるソースとなり人気を博したというわけです。彼女は1958年にchillup(Chili + Ketchup)という名でこのソースの特許を取得しました。

しかし、このカレーヴルスト起源説は諸説あり、エッセン生まれ、ニーダーザクセン生まれなどなど様々な説があるそうです。真偽のほどは実は不明。とりあえずはベルリン生まれへルターさんの発明という説が有力ということです。

最近ではヴィーガン(完全菜食主義)の方もドイツで急増しているため、ヴィーガンカレーヴルストなども販売され、店舗で提供しているところもあるそうです。バラエティに富んだドイツのファストフード、伝統的なドイツ料理とは違った魅力が満載ですね。


 

参考HP

 

 

 

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